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三谷石舟古墳

更新日:2019年1月21日

史跡

指定区分  市指定史跡

指定年月日 平成26年3月10日

所在地   三谷町 

解説
 三谷石舟古墳は高松平野の南部、上佐山から派生する尾根上に位置している。全長88メートル、後円部径44メートル、後円部高4.5メートル、前方部長44メートル、前方部高3.6メートル、同先端幅27メートル、同最小幅16メートル、くびれ部幅20メートルを測る。前方部1段築盛、後円部2段築盛で、前方部は撥型に開く。墳丘外側には若干のくびれを持つ盾形の基壇状施設が想定でき、それを含めた総長は101メートルを測る。
 埋葬主体は不明であるが、後円部のほぼ中央において国分寺町鷲ノ山の石材を用いた刳抜式石棺の棺身が露出している。石棺は長さ3メートル、幅76センチメートルを測る。頭部には石枕、足側には縄掛突起が認められる。
 明確な出土遺物がないことから、詳細な時期は不明であるが、石棺の型式などから古墳時代中期初頭頃の古墳として位置付けることができる。香川県内の古墳で第4位、前方後円墳の中では第3位の規模で、高松平野最大の前方後円墳である。墳丘の主軸は東西方向に近く、さらに基壇状施設を有していることから、北側にあたる高松平野からの側面感を意識した築造手法をとっていると言える。また、同時に基壇状施設という平坦面を設けることで、左右対称の平面形態で築造されており、極めて正確な設計・測量・築造技術と言える。さらに撥型の前方部は古墳時代初期の古墳の特徴であり、古式で伝統的な形態を有していると言える。讃岐地方の古墳は新しい時期まで撥型の前方部を残す特徴が知られており、その特徴を残す最終段階の古墳であるとも言える。同様に、刳抜式石棺を有することも讃岐の前期古墳の特徴であるが、それも備えていることがうかがえる。
 三谷石舟古墳は県内有数の墳丘規模であることから、その政治的意義について小地域政権の主体的な成長、若しくは畿内政権への対抗上結集した連合首長の存在を示すものと考えられている。また、その名の由来となった刳抜式石棺の形態や材質に関する研究が重点的に進められてきた古墳で、1918年に長町彰氏によりその存在が紹介され、石棺の規模や形状のみならず、石棺材や石枕の細部形状などその後の研究の基礎となる諸特徴のほとんどが指摘されている。さらに、現在までの研究により、その石材供給地が国分寺町鷲ノ山であり、同石材の石棺が県内のみならず畿内まで供給されており、その中でも最も新しい段階の石棺であると位置づけられるなど、考古学史上も重要な古墳と言える。

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