史跡高松城跡保存整備基本計画の改訂について
更新日:2018年3月1日
史跡高松城跡保存整備基本計画の改訂についてのパブリック・コメント(意見募集)実施結果
案件名
史跡高松城跡保存整備基本計画(案)
担当課
教育部 文化財課
意見募集期間
平成22年12月24日(金曜日)から平成23年1月23日(日曜日)まで
募集結果
7件(2人)
寄せられたご意見と市の考え方
No. | ご意見(要約) | 市の考え方 |
---|---|---|
1 | 1日も早い天守の復元を! ・地域で学ぶ子ども達が、住んでいる町を誇りに思える環境の実現 ・郷土愛を育む教育、未来を背負う人材育成のシンボルとして ・玉藻公園開園以来、半世紀に渡る「地域の夢」を実現、閉塞感を打開 ・高松藩の残した文化遺産を強力にPR、観光振興をはかり、地域を活性化 ・上屋敷(高松城)と下屋敷(栗林公園)の連携強化が図れる | 資料収集及び発掘調査により、復元資料の収集に努めてきましたが、内部の構造がわかる絵図等が発見されておらず、復元資料は十分ではありません。今後も引き続き、資料収集を行い、復元を目指します。 |
2 | 高松城跡を走る「ことでん軌道」の早期移設を! ・ことでんの軌道がお城と市中心部を遮断している ・中央商店街と、お城の一体感が必要(地域の歴史を活かした町づくり) ・三町ドーム広場→中堀沿い(東西)に園路新設→高松城大手(旭門)へ →サンポート高松へ、動線確保で賑わい創出 ・内濠の復元で、お濠に浮かぶ本丸を再現。遊覧船で内濠を一周する観光の実現 | 香川県が事業主体であった「高松琴平電鉄連続立体交差事業」の中止により、早期の琴電軌道の移転は難しい状況です。内堀の復元や中堀南側の都市計画道路整備等については、香川県をはじめ、ことでん等の関係機関と連携し、引き続き協議・検討していきたいと考えています。また、城の広がりや城下とのつながりが意識できるよう外堀の解説板の設置等を行うとともに、中央商店街がかつての城下町であることを踏まえ、商店街と高松城跡の相互のイベント連携や施設利用等について働きかけたいと存じます。 |
3 | 海域地区の整備、国と県を交えて長期的視野に立った協議を ・保存整備計画を実現することで、高松城跡の価値は高まり、地域に潤いをもたらす ・港湾の岸壁を活かして可動堰に、その上を遊歩道として整備。可動堰内側は水位を調整できる構造で往時の海岸線(海城の景色)を再現する。JR 高松駅→サンポート高松→北浜アリー間の連絡通路としてウォーキングでの観光を提供 | 海域地区の整備については、国・県と協議を行いながら、長期的には海域の復元を進めたいと考えています。その際には、海に面した海城としての景観を復元することが目的ですので、可動堰等の設置は現在のところ難しいと存じます。 |
4 | 保存整備計画の早期実現で、海城「高松城」を世界遺産に! | 姫路城が世界遺産に登録されており、同様の近世城郭では世界遺産暫定リストに登載されている彦根城も登録に至っておらず、近世城郭がこれ以上登録される可能性は低いものと存じますが、近世城郭を有する他の自治体の動向も踏まえながら判断したいと存じます。 |
5 | 縄張りによる地区区分に関して。縄張りに従えば「中堀地区」には中堀から内側全てを含めるべきでしょうが、中央通り西側の中曲輪部分が含まれていません。その部分も含めた中堀地区の史跡復元・保存を目指して頂きたいです。中でも、烏櫓についての具体的な復元計画が盛り込まれていないことは残念でした。 | 江戸時代の縄張りでは、中央通りの西側も中堀内ですが、中央通りを廃止することは難しく、また中央通りの西側は既に市街化されています。市街地に所在する城郭であり、ある程度の開発との調整が必要であることから、中央通りの東側までを保存整備の範囲とするものです。なお、烏櫓の復元については、古写真が残るものの、石垣は市街化される際に撤去されたと考えられ、礎石等も失われており、遺構から得られる情報がないことから、復元は難しいと存じます。 |
6 | 海域地区に関して。長期的には海城の再現を目指すとのことですが、より短期的に実現可能な計画も検討して頂きたいです。具体的には、二の丸・北の丸・東の丸地区北側と国道30号の間が埋め立てられてしまっているため、この部分を人口の堀にしてかつての海城の雰囲気に近づけるべきか(と)思います。特に月見櫓前の公園は撤去することで景観が向上するでしょう。この公園の利用者をあまり見たことが無く、公共施設としての有用性に疑問を感じています。 | 城の北側の公園については、月見櫓等の重要文化財を間近で安全に見ることのできる場所です。また、二の丸・三の丸・北の丸の北側については、一部海域を復元し、海城の景観を復元していますが、保存整備基本計画にもあるように第1段階でさらに海域のイメージを高めるような魅力ある公園整備を図りたいと存じます。 |
7 | JR高松駅前広場に関して。かつての海城の景観を出来る限り再現してほしいです。その場所で発掘された石を再利用した人口の池がありますが、そのようなものを作ることで貴重な歴史的遺構が破壊されてしまい残念でなりません。可能な限り発掘された石を元の位置に戻し、かつての高松城と海との境界線がわかるようにして頂きたいです。 | 市街化された現在では、外堀まで含めた範囲の保存整備は難しいと存じます。高松城の範囲がわかるよう外堀・海域・往時の地割については解説板の設置や平面表示などにおいて実施するとともに、開発に際して、事業者に遺構の保存について可能なかぎり協力を求めていきたいと存じます。 |
修正した内容等
No. | 修正前 | 修正後 | 理由 |
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1 | 49p14行目 (ウ)外堀や往時の地割り等についての解説板の設置や、ポケットパーク等の整備を図る。 | (ウ)外堀・海域・往時の地割り等についての解説板の設置や平面表示を行うとともに、ポケットパーク等の整備を図る。 | 海城の景観を出来る限り再現してほしいという意見を踏まえ、海城であることを顕在化する必要がある。 |
2 | 49p17行目 (オ)なお、当該地区は発掘調査協力区域として位置づけ、公有地はもちろん民有地についても、住民、地権者等に発掘調査に対する協力を促し、歴史の検証に努める。 | (オ)貴重な遺構を後世に残すために当該地区を発掘調査協力区域として位置づけ、開発に際しては遺構の保存について可能なかぎり協力を求めるとともに、住民、地権者等に発掘調査に対する協力を促し、歴史の検証に努めめる。 | 貴重な歴史的遺構が破壊されてしまい残念であるという意見を踏まえ、外堀地区であっても貴重な遺構を可能なかぎり後世に残すために、遺構の保護の協力を求める。 |
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