「高松市文化芸術振興条例」の制定について
更新日:2018年3月1日
平成25年12月に、文化芸術を通して、市民が生き生きと心豊かに暮らせるまち・高松を実現するため、「高松市文化芸術振興条例」を制定しました。
禿鷹墳上「20世紀の回想」_木村崇人「カモメの駐車場」
■どんな条例なの?
文化芸術活動を通して得られる楽しさや感動は、人生の喜び、生きる糧となるもので、心豊かな市民生活や活力ある社会の基礎ともいえるものです。
文化芸術を振興することは、今後の高松のまちづくりにおいて、重要な役割を担っており、本条例では、
- 市民の自主性や創造性が十分に尊重される
- 文化芸術に広く親しむことができる環境をつくる
- 協働により、個性豊かで魅力に満ちた創造都市高松を目指す
- 過去を尊び未来へ継承すると同時に、多様な文化芸術を享受する
などを大切な視点として、文化芸術振興の基本理念や枠組等が定められています。
■どんな内容なの?
●文化芸術の定義
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文学、音楽、美術、写真、映像、書道、演劇、舞踊、建築、デザインその他の芸術、茶道及び華道をはじめとする生活文化並びに有形及び無形の文化財、地域固有の伝統工芸及び民俗芸能その他の伝統文化をいいます。
●基本理念
- 文化芸術活動を行う人の自主性・創造性が十分に尊重されること。
- 市民が等しく、文化芸術を鑑賞し、これに参加し、またこれを創造することができるような環境の整備を図ること。
- 市民、学校、団体、市による協働を通じて幅広く文化芸術を担う人材が育成されることにより、文化芸術活動の促進が図られるよう配慮されること。
- 過去から培われてきた本市の文化芸術が、市民の財産として保護され、保存され、継承されるとともに、将来においてもその活用及び発展が図られるよう配慮されること。
- 市民一人一人の価値観が尊重されることにより、多様な文化芸術の発展が図られるよう配慮されること。
●それぞれの役割
【市民の役割】→さまざまな文化芸術を鑑賞し、これに参加し、文化芸術を創造する活動を通じて文化芸術の振興に貢献する。多様な文化芸術を理解し、尊重するとともに、相互に交流を深める。
【学校の役割】→次代を担う子どもの豊かな人間性の形成を行う施設として、子どもが文化芸術に触れる機会の充実に取り組み、文化芸術を担う人材を育成する。
【団体の役割】→地域社会を構成する一員として、保有する人材、資源などを有効に活用し、自主的な文化芸術活動の展開と、市民の文化芸術活動を支援する。
【市の責務】→市民、学校及び団体と協働し、関係機関と連携をとるとともに、地域社会における人材、資源、情報等を活用し、文化芸術の振興に関する施策を実施する。
■条例が制定されたらどうなるの?
この条例に基づき、本市の文化芸術の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、「文化芸術振興計画」を策定し、具体的な事業を展開していきます。
策定に当たっては、次の10項目を基本的な施策としています。
◆ 人材の育成
◆ 次代を担う子どもの育成
◆ 環境の整備
◆ 協働及び連携
◆ 情報の収集及び発信
◆ 交流の促進
◆ 地域特有の文化の継承と創造
◆ 多様な文化芸術等の尊重及び享受
◆ 文化芸術を生かしたまちづくりの推進
◆ 顕彰及び奨励
■本条例により、高松市の文化芸術が伸びやかに枝葉を広げ、市民の暮らしに潤いをもたらし、魅力あるまち高松の実現を目指します。
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