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市長定例記者会見

最新の会見(令和6年7月9日)

市長定例記者会見を収録した動画をYouTubeで配信しています。



日時 令和6年7月9日(火曜日)11時30分~11時56分
場所 防災合同庁舎3階 301会議室
1 報告事項 (1)屋島山上地区における自動運転バス実証調査事業の結果報告等について
        (2)高松市美術館特別展「谷川俊太郎 絵本★百貨店」について
2 記者質問

報道発表資料

市長説明及び記者との質疑応答要旨

市長定例記者会見(令和6年7月9日)録


 11時30分~11時56分

 おはようございます。それでは市長定例記者会見を始めさせていただきます。
 題材に入ります前に、「ゼロカーボンシティたかまつ緑のカーテンコンテスト」への参加募集につきまして、一言申しあげたいと思います。
 本市では、身近にできる地球温暖化対策への取組として、平成22年度から「緑のカーテン」の普及促進に取り組んでおります。
 緑のカーテンは、ゴーヤやヘチマなどの植物を、建物の窓や壁面にはわせる自然のカーテンのことでございますが、夏の強い日差しを和らげたり、エアコン等の使用による電力エネルギーの節約や、二酸化炭素の削減など、様々な効果が期待されております。
 コンテストは、緑のカーテンの創意工夫や出来栄えなどを競う「家庭部門」、「事業所・公共施設部門」、「学校・教育・保育施設部門」に加えまして、「レシピ部門」も設けておりまして、ゴーヤやきゅうりなどを使った、自慢の料理レシピの提案も募集をしております。
 応募期間は、8月1日(木曜日)から10月1日(火曜日)まででございまして、詳細につきましては、本市ホームページなどで御確認いただければと存じます。
 これから本格的な夏を迎えます。非常に暑い夏になりそうですけれども、日除けにもなる緑のカーテンづくりに楽しみながら取り組んでいただき、コンテストにふるって御応募いただきたいと存じます。
 また、今年の夏は、ラニーニャ現象の影響により、猛暑になるとの予想もございます。
 市民の皆様には、涼しい服装や適切なエアコン利用、こまめな水分・塩分補給など、熱中症の予防に努めていただくほか、「熱中症特別警戒アラート」が発表された場合には、誰でも休憩できる「クーリングシェルター」に指定された市内の公共施設や民間施設を御利用いただき、暑い夏を健康に過ごしていただきたいと存じます。
 それでは、報告事項に移りたいと思います。今日は2点でございます。
 本日は、「屋島山上地区における自動運転バス実証調査事業の結果報告等について」と、「市美術館特別展 谷川俊太郎 絵本★百貨展」の2件を御報告いたします。
 まず、はじめに、今年2月から3月にかけて、屋島山上地区で実施いたしました、「自動運転バスの実証調査事業の結果報告等」についてでございます。
 実証調査は、屋島山上へのアクセスの課題解消に向け、「やしまーる」の指定管理者である「株式会社イースト」と高松市が、コンソーシアムを組んで自動運転バスを県内で初めて走行させて、将来の実装に向けた課題等についての検証を行ったものでございます。
 調査は、2月23日(金曜日)から3月3日(日曜日)までのうち、9日間実施し、運行ルートは、屋島山上観光駐車場と屋島スカイウェイの途中の展望スペースを結ぶ、往復約2キロの区間で、オペレータが1人同乗し、原則、自動運転で、状況によって手動操作を行いながら「自動運転レベル2」で、バスを運行したところでございます。
 期間中、499人の方に御乗車いただき、アンケート調査を行ったところ、9割を超える478名の方に回答の御協力をいただきました。
 アンケート調査結果では、「自動運転バスの将来性」や「導入可能性」について97%の方から、「期待できる」又は「ある程度期待できる」との回答をいただいております。また、「乗車満足度」の6項目の質問のうち、「走行の安定感」や「乗り心地」など5項目で、80%を超える高い満足度となったところでございます。
 一方で、今回の実証調査について、専門的な見地から評価と助言をいただく「屋島山上観光協会」や「ことでんバス株式会社」などの評価委員からは、乗車定員が8名であったことから、「来訪者の多いシーズンにも対応できるように、定員の増員が必要である」ことや、屋島山上は、濃霧が発生するなど厳しい環境条件であるため、「高度な自動運転の制御技術が必要である」といった意見がございました。
 私といたしましては、今回の実証調査で、自動運転バスの運行が一定程度、社会に受け入れられることを確認できたと受け止めております。一方で、その実装ということになりますと、高度な自動運転技術を備えた、定員の多い中型バス車両程度での、運行の必要性も感じたところでございます。
 今後、これら実証調査から得られた課題に対応するための取組といたしまして、今年度、中型バス車両によりまして、「自動運転レベル4」の実証運行に向けた合意形成に必要な調査を実施する予定といたしております。
 この調査は、昨年度同様に「株式会社イースト」と本市が、コンソーシアムを組み、自動運転バスの需要予測や、バスに搭載する3Dマップづくりなどの運行リスクアセスメント調査を実施し、高松市・関係行政機関・事業者によって構成する、地域の協議体により、合意形成を図ってまいりたいと存じます。
 その上で、令和7年度以降は、屋島山上と山麓の間での自動運転バスの実装に向けて、JR屋島駅から山上駐車場までの区間で、「自動運転レベル4」での、自動運転バスの走行を目指してまいりたいと存じます。
 続いて、2件目でございます。高松市美術館での、日本を代表する詩人の谷川俊太郎が、様々な画家や写真家と制作したユニークな絵本の数々を紹介する「谷川俊太郎 絵本★百貨展」を開催いたします。
 谷川氏は、1931年東京に生まれ、1952年に第一詩集「二十億光年の孤独」を刊行して以来、詩を始め、絵本やエッセイ、翻訳など、幅広い分野で活躍されてきた方でございます。
 特に、これまで手掛けてきた絵本は、200冊にも及んでおり、「言葉遊び」や「生きることの面白さや大変さ」など、多岐にわたるテーマで、現在も、絵と言葉による表現に熱心に取り組まれ、国内外にたくさんのファンがいらっしゃいます。
 特別展におきましては、選りすぐりの約20冊の絵本を取り上げ、原画の展示を始め、絵本をもとに建築家やデザイナーなど多彩なクリエイター8名が関わり、制作した映像やインスタレーション作品などを通して、絵本の中の世界を体感できるようになっています。
 見どころとなりますのは、代表作「もこ もこもこ」の世界を、谷川氏本人の朗読に合わせて、カラフルな絵が動く映像とともに楽しむ展示がございます。これがおすすめということでございます。
 会期は、7月20日(土曜日)から9月16日(月曜日)までで、会期中の8月31日(土曜日)には、谷川氏の御子息である音楽家の谷川賢作氏によるコンサートやワークショップも開催いたします。
 ぜひ、この機会に、多くの皆様にお越しいただき、目だけではなく、手や耳など五感を使って、谷川俊太郎の世界をお楽しみいただきたいと存じます。
 私からは、以上でございます。

記者質問

【記者質問】


【記者】
 先月から耐震化重点エリアの戸別訪問が始まった。高松市では、1エリア、110戸が訪問予定と聞いている。戸別訪問の進捗状況、また、住宅の耐震化に、今後どのように取り組むのか
【市長】
 高松市における、耐震化重点エリアの戸別訪問の進捗状況につきまして、6月19日(水曜日)から戸別訪問を開始し、エリア内110戸のうち63戸、約6割弱の住宅への訪問を実施したところでございます。訪問先では、住宅の耐震化の重要性や、耐震診断・耐震改修等の補助制度について、職員が分かりやすく丁寧に説明しているところでございます。
 また、住宅の耐震化への取組につきましては、毎年度、10か所程度のコミュニティセンター等において、耐震技術に詳しい建築士の方をお迎えし、住宅耐震出張無料相談会を開催しているところでございます。
 今年度につきましては、5月に多肥、亀阜など、5か所のコミュニティセンターで開催しましたが、予約枠を超える多数の参加希望があったため、急きょ、建築士の方を増やして対応したところでございます。なお、これから7月にも、古高松、栗林など、5か所のコミュニティセンター等で開催を予定しております。
 この他、補助制度を活用して、耐震診断を終えたものの、未だ改修に至っていない住宅につきまして、所有者の方に対して、文書の送付や戸別訪問等を通じて、耐震改修の補助制度の活用を働き掛けております。
 今後におきましても、広報紙やSNSなどの様々な広報媒体を用いて、補助制度の内容を分かりやすく紹介するなど、積極的かつ効果的な周知を図ることにより、住宅への耐震化を促進してまいりたいと存じます。
【記者】
 池田知事が、サンポートエリアのプロムナード化について、高松市立中央公園とも流れを作っていきたい旨を答弁し、番町交差点の平面での往来ができるよう目指す考えを示した。それについての受け止めと、中央公園とサンポートエリアの人の流れを生み出す方策は
【市長】
 サンポートのプロムナード化に関連いたしまして、知事が中央公園とも流れを作っていきたいと答弁をし、番町交差点の平面の往来ができるような考えを示されたことについてどうかということでございます。
 本市の中心市街地エリアにつきましては、今、コンパクトプラスネットワークのまちづくりということで、過度に車に依存しないような公共交通を基軸とした「歩いて暮らせるまちづくり」を推進しているところでございます。
 そのような中、池田知事が先日表明をいたしました「番町交差点における横断歩道の設置」につきましては、中心市街地のにぎわいの創出や、回遊性の向上が期待できる方策の一つであると存じております。
 しかしながら、いざ実施をしようということになりますと、番町交差点の平日の自動車交通量は、約5万台を数えております。交通渋滞や安全対策はもとより、横断歩道を設置することに伴いまして、公共交通の定時性の確保、あるいは、地下道の改修等周辺環境に及ぼす影響が、多々考えられるところでございます。乗り越えるべき課題も多いと思っております。
 従いまして、本市といたしまして、県はもとより、道路管理者の国や交通事業者等と、慎重に議論を進めていく必要があるものと存じております。
 今、サンポートエリアのプロムナード化に向けて、検討会議を作っておりますので、そこにおきまして、番町交差点への横断歩道の設置も含めまして、平面レベルでの通行の可能性といったものを、これから議論してまいりたいと存じます。
 また、お尋ねの中央公園とサンポートエリアの人の流れを生み出す方策につきましては、様々な観点から検討をしていく必要がありますが、その一つといたしまして、丸亀町を中心とした中央商店街の魅力を大きくして、人流を増やしていくこと。それによりまして、サンポート、玉藻公園、中央商店街、中央公園といった結び付きを強化していき、活力とにぎわいのある、中心市街地のウォーカブルなまちづくりを推進してまいりたいと存じます。
【記者】
<屋島山上での自動運転バスの実証調査について>
 今後の期待感と、自動運転バスを導入することによって何が得られるのか
【市長】
 屋島につきましては、山上に「やしまーる」を設置し、その他民間の方のいろいろな努力によりまして、山麓の方では四国村が新しく、四国村ミウゼアムという形で整備がされましたし、山上の民間のいろいろな整備と合わせまして、令和5年度におきましては、国の都市景観大賞にも選ばれたということで、今、開発が進んでいるところでございます。
 そして、山上へのアクセスルートということで、現在、JR屋島駅から屋島山上の間をシャトルバスが運行しています。そのシャトルバスに代わるような、何らかの運行手段を打ちたいということで、今この技術が開発されております、自動運転バスの国の補助制度を利用して、検討していこうということでございます。
 シャトルバスにつきましては、御承知のとおり、2024年問題もございまして運転手の確保が難しくて、バス路線を縮小しなければならないという中で、十分に活用するとは言えない状況で、自動運転バスは、一つの大きな手段ではないかと、「やしまーる」指定管理者のイーストと話をして、昨年、実験をやったところでございます。それで、先ほどお示ししたような、いろいろな意見が出ていますので、それを解消しながら、来年度はさらに大きくして、JR屋島駅から山上まで、うまく自動運転できるのかどうか、具体的な実験を進めていきたいと思っております。
 まさに屋島というのは、高松市のシンボルであり、代表する観光地の一つでありますので、そこに最新技術である自動運転バスを導入して、アクセスの向上につなげられたら、という気持ちで検証しているところでございます。
【記者】
<屋島山上での自動運転バスの実証調査について>
 令和7年度以降にレベル4での実証実験ということで、無人運転による運行ということか
【市長】
 今回は7年度の実証実験に向けて関係者の調整を行い、そして調査を行うという事業になります。
【記者】
<屋島山上での自動運転バスの実証調査について>
 令和7年度以降は、人が乗らない状態を予定しているか
【市長】
 そのあたりは、リスクアセスメント調査によって、ある程度安全に運行できるように、事業関係者もそれに賛同して、チームを作ってやっていけるという形になれば、7年度からそういう実装に向けた実証実験を始めていきたいと考えているというところでございます。まだ決まったわけではありません。
【記者】
<屋島山上での自動運転バスの実証調査について>
 令和7年度以降は、中型バス車両で検討しているということだが、天気が悪いと運転に支障が出るなど、安全面での課題もあったと思うが、導入に向けてどのような課題になってくるのか
【市長】
 乗車定員が少なかったというのはございます。少し大型の中型バスくらいにはしたいというのがございます。スピードがそれほど出せませんので、どうしても繁忙期というか、ピークシーズンになりますと大きな渋滞が起こる可能性があるということで、なかなか運行が難しい。
 また、安全という意味で屋島、山の上の天候が変わりやすい、特に霧が出やすいところでございますので、昨年の実験でもそのあたりは有人運転に切り替えざるを得なかったので、安全性をいかに確保していくのかといったことは、大きな課題かと思っております。
 運行事業者からも、まだ不安があるということの指摘もあるわけなので、解決できるような方策があるのかどうなのか、そのあたりを調査していきたいと思っております。
【記者】
<屋島山上での自動運転バスの実証調査について>
 令和7年度以降に、レベル4の実証調査を行うということだが、レベル4の実装を目指したい時期的なものは念頭に置いているか
【市長】
 7年度以降って言っているのはできるだけ早くということで、課題はございますので、それをクリアしてから進めていきたいと思っています。
 安全は疎かにできませんので、安全な運行が確立できるのかどうか、運行事業者自体もそれでオッケーと言える状態までいけるかどうか、そのあたりは難しいところもあろうかと思っておりますが、7年度以降でというのはできるだけ早くレベル4の自動運転に持っていけたらと思っております。
【記者】
<屋島山上での自動運転バスの実証調査について>
 今回の乗車者の方の評価等、結果から市長としての所感や手応えは
【市長】
 私が乗ったときはあいにく濃霧でございまして、有人運転がほとんどで、これはなかなか、レベル4の完全無人運転となると大変だなと思っていました。それをアンケート調査で、皆さんの意見を見てみますと、非常に多くの方が、実用化に期待できると言っておりますし、課題につきましても、クリアできるのではないかというような御意見も寄せられているところでございます。それ自体は、自動運転バスに対する期待というか、そのようなものが現れているのではないかと思っております。そういう意味で注目もされておりますし、期待感もあるということでございまして、是非ともどうにか実装化に持っていければと思っております。
【記者】
<業務委託先での情報漏洩について>
 高松市がイセトーに対して委託している事業の規模感、どういったデータをどのくらい委託しているのか。また、市としてどのような処分を検討しているのか
【市長】
 イセトーとの委託契約ですが、高松市において7課で10契約結んでいます。
 今回漏えいした個人情報でございますけれども、最初は本市の場合はインターネット環境から分離された別のサーバーで保存されていたため漏えいはない、という報告を受けていましたが、引き続き委託事業者が調査した結果、データがインターネット上に公開され、ダウンロード可能な状態になっていたことが判明いたしまして、7月1日に本市に報告がありました。
 原因は、本番に向けてテストをするために、一時的なデータが作業後削除されずに感染したファイルサーバーに残っていたため、漏えいが起こってしまったと聞いています。
 現在、委託事業者において詳細な調査を行っているところでございますが、全国的に被害が広まっているような状況でございますので、調査に時間を要しておりまして、影響人数の多い個別避難計画に関するデータに関しては、漏えいした方全員を特定し、本市に報告いただけるのが、来週、7月第3週目になる見込みと聞いています。
 今回の件で、多大なる皆様に御心配や御迷惑をお掛けすることになり、深くお詫び申しあげたいと存じます。株式会社イセトーにつきましては、今回の事案を重く受け止めていただきまして、1日も早い全容解明、また再発防止の徹底に向けて真摯に対応してい

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