更新日:2025年4月9日
本市では、文化芸術の振興が、より広く市民に実感されるまちを創出していくために、文化芸術の担い手やそれらの活動を支える人たちがともに知恵を出し合えるような場(高松市文化芸術プレイヤーズ・プラットフォーム)の活用に取り組んでいるところです。
この度、地域の文化芸術活動への助成や調査等を実施する専門性を有した組織である地域アーツカウンシル「クリエイティブ・ポート高松」を公益財団法人高松市文化芸術財団内に設置しました。
芸術・文化に関する幅広い知識と経験を有するプログラム・ディレクターに杉浦幹男氏を迎え、市民が主体となった文化芸術活動の活性化を図り、文化芸術の力を様々な分野に波及させ、地域を巻き込むことにより、地域の課題解決や新たな価値の創造に向けた活動を活発にしていきます。
・文化芸術団体等からの各種相談対応・助言等・文化芸術活動に関する情報の発信
・文化芸術団体等の活動状況及び課題等の調査(ニーズ把握)と解決策の検討
・文化芸術関係者及び団体の育成 ※活動団体の事務局担当者、文化施設職員、行政職員等を対象とした研修事業等
・文化芸術活動に対する助成制度の運用(R8~) ※市が直接実施している「高松市文化芸術活動助成事業」の移管
杉浦 幹男氏東京都生まれ。東京藝術大学美術学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科修了。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社、映像産業振興機構(VIPO)京都事務所長などを経て、2012年、沖縄アーツカウンシルを設立、プログラムディレクターに就任。退任後、新潟市及び宮崎県で地域アーツカウンシルの設立に携わり、プログラムディレクターに就任。2023年4月よりフリーランス。実践女子大学非常勤講師、(公財)鳥取県文化振興財団アドバイザリースタッフ(2025年4月~)、おかやま文化芸術アソシエイツアドバイザー(岡山県)他。
市民の文化芸術活動を支援するため、文化芸術や地域づくりに取り組んでいる団体、個人、企業のみなさまの相談窓口を設置しております。
現在、文化芸術活動に取り組まれている方、これから関わってみたい方、そして文化芸術を活用、支援したい方、文化芸術に関するご相談に、文化芸術の専門家が随時対応していきます。
クリエイティブ・ポート高松
高松市サンポート2-1 高松シンボルタワー ホール棟2階 管理事務室 (公益財団法人 高松市文化芸術財団内)
TEL:087-825-5053 FAX:087-825-5040
相談時間:原則、火・水・木 9:00~17:00(要メール予約)
メール:artscouncil@sunport-hall.jp
高松市では、令和7年1月から、アートポータル事業を開始します!(※1年間は試用期間とします。)
<アートポータル事業とは>
高松市の文化芸術に関する施設やイベントなどの情報を広く収集し、
インターネット上で集約・発信する取組
<試用期間中の運用について>
申請条件: 高松市の後援又は共催の承認を受けている事業やイベント等
申請方法: 下記のとおり
掲載サイト: エクスペリエンス高松(四国・瀬戸内・香川県 高松市の公式観光サイト)
掲載内容: イベント名・概要・日時・場所・料金・チラシ・ウェブサイト・その他
<高松地域アーツカウンシル設置後>
新たに構築するウェブサイトにも紐づけることを検討しています。
→イベント情報だけでなく、利用可能な施設情報等も掲載する予定です。
◆後援等申請予定の事業
◆後援等申請済みの事業
今回、様々な地域アーツカウンシルでご活躍されている杉浦幹男氏をお招きして、杉浦様が行ってきた活動をお伺いしました。
そのあとは、高松市に設置する地域アーツカウンシルの名称について皆様の思いを伺いながら考えました。
香川県の特徴である「おむすび山」や方言の「まんでがん(全て)」、みんなの笑顔が見れる場所ということで「笑顔」「未来」など
たくさんの願いや思いが詰まった名称のキーワードを挙げていただきました。
残念ながら時間切れとなり、決定には至りませんでしたが、今後出席者から頂いたアイディアをまとめた名称の中から
投票をもとに決定したいと思います。
皆様から愛される組織になるよう、4月から活動してまいります!!
意見交換の様子
講演会の様子
令和6年11月14日に高松市役所にて開催しました。夜にも関わらず、たくさんの方にお集まりいただきました。
高松版プラットフォームの構築に向けた準備状況について御説明後、新たに始動予定のアートポータル事業について御説明しました。
※アートポータル事業とは
高松市の文化芸術に関する施設やイベントなどの情報を広く収集し、インターネット上で集約・発信する取組です。
令和6年7月8日に、高松市役所にて、今後のプラットフォーム構築に向けたお話を皆様に御説明しながら、意見交換を行いました。
来年度からアーツカウンシル事務局を設置するに当たり、プログラム・ディレクターに求めるもの、現状の活動におけるお困りごと等をグループディスカッションを行いながら貴重な御意見をたくさんいただきました。
今回も様々な分野の専門家にお集まりいただき、分野の垣根を超えた交流が生まれました。
いただいた皆様からの御意見を参考にしながら、高松版文化芸術プラットフォームの構築を行ってまいります!
令和6年2月15日に、サンポートホール高松の指定管理者である公益財団法人高松市文化芸術財団の事務局主幹をお招きし、活動内容をご説明いただきました。
まずは、サンポートホール高松の施設概要から。
大ホール、2つの小ホール、3つのリハーサル室、練習室は6室、会議室は12室。
また、和室やギャラリー、開けたコミュニケーションプラザと様々な施設があります。
(もちろん楽屋やウォーミングアップ室もございます!)
たくさんの方に愛され続けて、令和6年に開館20周年を迎えます。
高松らしい文化の創造と交流に寄与することを目的として設立された、高松市文化芸術財団。
これまで行ってきた自主事業について御紹介いただきました。
クラシックから伝統芸能まで 多種多彩な催しを市民の皆様に届けていただいております。
意見交換会では、
「サンポートホール高松が人が育っていく場になってほしい」「プラットフォームとして重要な交流の拠点になってほしい」「ホール以外でもパフォーマンスができたら」
などの意見があがりました。
高松市では、今後、高松版文化芸術プラットフォームの構築に向けて、アーツカウンシル事務局を高松市文化芸術財団内に設置予定です。
皆様の御意見をもとに、文化芸術の拠点となり、人が育っていく。そんな場所を構築していきたいと思います。
令和5年3月26日に、文化政策、アートマネジメント、教育普及(芸術)、公立文化施設運営を専門とされる戸舘正史様をお招きして、意見交換を行いました。
戸舘様は、静岡県袋井市月見の里学遊館・企画スタッフ、アーツカウンシル東京・調査員、群馬県前橋市アーツ前橋・教育普及担当学芸員、松山ブンカ・ラボ ディレクター等様々な場所で活躍されています。
御自身の経歴を交えながら、文化芸術に関する仕事につくまでの経緯を話くださいました。
コロナ禍においては、「不要不急」という言葉が使われたように、社会全体で今まで当たり前に行われてきたことの見直しがされました。そのような中、「文化芸術は本当に社会に必要なのか?」と問われたとき、どのように説明するかをお題として、グループディスカッションを行いました。
「元来存在したものである」「現実とは違う想像の世界を提供してくれる。それは、現実に向き合うために大切なものである」「心の健康のため」などの意見も出ましたが、やはり言葉に表すのは難しいという意見も多かったです。
しかし、参加いただいた皆様「文化芸術はなくてはならないもの」という共通の思いを確認されておりました。
高松版文化芸術プラットフォーム構築事業に関するアンケート調査の概要(抜粋版)(PDF:1,933KB)
高松版文化芸術プラットフォーム構築事業に関するアンケート調査の概要(PDF:1,983KB)
本市では、第2期高松市文化芸術振興計画を策定しており、その計画において、以下の通りプラットフォームの構築を掲げております。
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市民と行政が共に知恵を出し合いながら、実際に文化芸術活動を行っている人たち、それらの活動を支える人たち、文化施設の担当者や行政職員等が出会い、気楽に集まることができる場の創出に取り組みます。そして、文化芸術に関心を持つ人たちによる互いの自主性を尊重した緩やかなネットワークを、本市の文化芸術における協働・連携のプラットフォームへと育て、それ自体が触媒として、市民の多様な活動意欲を受け止め、様々な人の様々な活動をつなぎ、新たな文化芸術を創出するきっかけとします。
さらに、既存の文化芸術に対しても、どのように光を当て、楽しんでいただく裾野を広げていくか、また、どのように文化施設の連携を図るか、新しいものを生み出していくか、課題を解決していくか等、自由に意見交換をしながら、高松市の文化芸術を牽引していくような存在となることを目指します。
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※プラットフォーム=関係機関等の対等な立場でのゆるやかな連携・協働を可能にする枠組み
計画を基に上図のように、多様なプレーヤー等を集積したプラットフォームを構築し、協働・連携のコーディネートの場として有効に機能するためには、文化芸術活動を様々な形で支援する場であることも必要となってきます。
そこで、文化庁が推進する「地域アーツカウンシル」に注目しました。
文化芸術政策の企画立案・遂行や地域の文化芸術活動への助成、調査研究等を実施する体制の構築を促進するための専門性を有する組織
※文化芸術推進基本計画(文化庁)中のアーツカウンシルの定義
=専門家による助言・審査・事後評価・調査研究等の機能
中間支援機能を持つ文化芸術プラットフォーム活動として、本市は、将来的に「地域アーツカウンシル」事業の展開を目指します。(下図)
○文化芸術活動関係者間の、連携・交流が促進される。
⇒交流による気づきや、相互のニーズのマッチング等により、新たな文化芸術活動が創出されるきっかけとなる
○文化芸術活動に携わる人材が育成され、関係団体等の自立につながる。
⇒効果的な広報活動の手法や、活動内容等に適した助成制度の発見・活用方法など
○文化芸術活動に関する様々な支援(経済的支援や相談対応等)を、一元的に提供できる。
○文化芸術活動を行う者のニーズを定期的に調査・把握することにより、実情に応じた実効性のある支援を検討・提供できる。
○文化芸術活動を行う者に有益な様々な情報を、一元的に発信できる。
○アーツカウンシルネットワークへの参画により、他のアーツカウンシルとの連携、情報共有が図れる。