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2026年度 コレクション展1

コレクション展

〔常設展示室1〕描いて、つくる ―2025年度新収蔵作品を中心に


平子雄一《Lost in Thought 246》2026年ⒸYuichi Hirako

 高松市美術館は「戦後日本の現代美術」「20世紀以降の世界の美術(版画)」「香川の美術(漆芸・金工)」を3つの柱として系統的に作品収集を行っており、現在、約1,800点を収蔵しています。本展では、「描いて、つくる」をテーマとして、2025年度新収蔵作品を中心に8作家24点を紹介します。
 平子 雄一の《Lost in Thought 246》(2026年、新収蔵)には、平子作品にしばしば登場する頭が木の形をしたモチーフが森の中に白猫とともに佇んでいます。絵画はインスタレーションや彫刻にも取り組む平子にとって原点といえるもので本作は、平子独自の色使いや、木や山、人物の造形が際立ちます。
 2025年10月に急逝した映像作家、大木 裕之の絵画作品(新収蔵)には、線や地名や人名等の文字が一見ランダムに描かれ、時にそれが山や風景にも見えてきます。土地を移動しながら映像を制作した大木の思考の軌跡が感じられるようです。
 鴻池 朋子の《Wolf Bench》(2026年、新収蔵、エントランスホール展示)は、2匹の狼をモチーフにした樹脂製のベンチに、季節の植物や風景を描いた作品です。本作は、名前のとおり、実際に座れるベンチであり、狼に包まれながら、ボディに描かれた絵を間近で鑑賞できます。
 また、2025年9月に逝去した上田 薫の作品から、昨年度寄贈された絵画4点と当館収蔵作品を特別展示します。スーパーリアリズムの手法で描き始めた最初期の作品《エンピツ》(1972年頃、新収蔵)、卵が割れて中身が落ちる瞬間を描いた《なま玉子J》(1978年)や分割カンヴァスに水の流れを描いた《流れT》(1997年、新収蔵)等から、上田の仕事を振り返ります。「まるで写真のよう」としばしば評される上田の絵画ですが、近づいてみるとその画面からは筆触が窺え、絵画としての物質感が際立っています。
 作家それぞれの線や色使いから生み出される多様な表現をお楽しみいただければ幸いです。

〔常設展示室2〕香川における工芸の系譜 ―2025年度新収蔵作品を中心に


藤川黒斎《蒟醤饌盒》1861年 撮影:高橋章

 香川は、漆芸と金工の分野において、これまで多くの優れた作家たちを輩出してきました。高松市美術館では、「香川の美術(漆芸・金工)」を収集方針の一つとして、工芸作品600点以上を収蔵しています。本展では、2025年度新しくコレクションに加わった漆芸作品4点と金工作品2点を中心に、香川における工芸の系譜を作品とともに紹介します。
 讃岐漆芸は、江戸時代、高松藩に仕えた漆工、玉楮象谷によってその礎が築かれました。その象谷の弟で、兄とともに家業である鞘塗りを手伝い、漆芸を学んだ藤川 黒斎による《蒟醤饌盒》(1861年、新収蔵)は、讃岐漆芸三技法の一つ「蒟醤」で全体に吉祥文があしらわれた四重の手提げ重箱で、黒斎の技量の高さを見せています。《蒟醤料紙盆硯匣》(制作年不詳、新収蔵)の作者である藤川 蘭斎は、黒斎の息子であり、讃岐漆芸でしばしば用いられる籃胎素地に蒟醤で仕上げられた本作からは、漆芸技法が世代を渡って受け継がれていたことがわかります。その系譜は、現代にまで続き、2013年に重要無形文化財保持者に認定された山下義人による《木暮の径 蒟醤盛器》(1998年、新収蔵)では、蒟醤の技法を駆使してヤマアジサイの咲く小径が表現されています。
 香川県立工芸学校(現・香川県立高松工芸高等学校)で学び、東京美術学校(現・東京藝術大学)金工科を卒業した後、前衛的な工芸を目指す若手工芸家グループ「无型」を結成し、日本近代工芸界を牽引した北原 千鹿による《五山文金彩香爐》(制作年不詳、新収蔵)は、伝統的な中国画題を主題としながら、蓋のデザインに北原らしいモダンな雰囲気が感じられる作品です。北原に師事した大須賀 喬によるリース状の広葉樹が丸く囲む雌雄の鹿をモチーフにしたレリーフ《双鹿》(制作年不詳、新収蔵)には、主題にも技法にも、師匠である北原の影響が見られます。
 20作家39作品を通して、巧みな技術と先進的な意匠を駆使した工芸作品を展示し、脈々と受け継がれる香川工芸の歴史を概観します。

展覧会基本情報

会期:
2026年4月4日(土曜日)~2026年6月28日(日曜日)

会場:
1階常設展示室

休館日:
月曜日(ただし、5月4日(月曜日・祝日)は開館、5月7日(木曜日)休館)

開館時間
午前9時30分~午後5時
(ただし、特別展開催期間中の金曜日・土曜日(4月18日~6月14日)は、午後7時まで)

主催:
高松市美術館

観覧料:
【一般】200円(160円) 
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者(または障害者手帳アプリ「ミライロID」提示)は入場無料
高松市キャンパスメンバーズ制度加盟大学等の学生証所持者は無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
 
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711

関連イベント

ギャラリートーク

開催日時:
2026年6月6日(土曜日)午後2時~

会場:
1階常設展示室

聴講料:
無料(ただし観覧券は必要です)

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電話:087-823-1711 ファックス:087-851-7250
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