学芸員によるギャラリートーク「ギホウのヒミツ」
特別展・常設展「高松市美術館コレクション+(プラス) ギホウのヒミツ」のギャラリートーク(展示解説)を行いました。
2019年4月21日(日曜日)、特別展「高松市美術館コレクション+(プラス) ギホウのヒミツ ─O JUN、鬼頭健吾、田淵太郎とともに」
(会期:2019年4月20日~5月26日)を牧野学芸員が解説しました。
本展では、「技法」に着目し、3人のゲスト作家O JUN(絵画)、鬼頭健吾(立体)、田淵太郎(陶芸)を招いて、
ゲスト作家による作品と当館のコレクションを組み合わせて紹介しています。
なかには、ゲスト作家自身が、今回展示してみて初めて、当館のコレクション作品から
影響を受けていたことに気づいた作品もあったようです。
シンプルかつ大胆な筆触、電飾、あえてススを浴びせた白磁など、
作品制作の際に用いられる多彩な技法を紹介し、日本の現代アートの魅力に迫る構成になっています。
また、2019年4月9日(火曜日)から6月23日(日曜日)まで、
1階の常設展示室でも「技法」をテーマに版画作品や漆芸作品を紹介しています。
常設展示室のギャラリートークは、5月6日(月曜日・祝日)に尾形学芸員が行いました。
パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックによるエッチング作品、ワリシー・カンディンスキーによる木版画、
キース・ヘリングによるシルクスクリーン作品。また、香川県出身の版画家・筆塚稔尚さんの協力で、
同じテーマを銅版と木版で刷った作品が同時に展示されており、表現の違いを確認することができます。
さらに、筆塚さんが実際に使用している版画の道具も展示しており、
版画作品を多角的に味わうことができる構成になっています。
最後に、昨年度新しく収蔵いたしました、ダンボールやプラスチック製のオモチャなど、
これまで美術作品の素材とされなかったものを使用して制作された現代美術作品を紹介しました。
◇特別展「高松市美術館コレクション+(プラス) ギホウのヒミツ」(会期:2019年4月20日~5月26日)
◇常設展「コレクション+(プラス)ギホウのヒミツ 版画編/漆芸編」(2019年4月9日~6月23日)
