Memory in Shionoe～写真でたどる塩江の記憶～

　1996(平成8)年、塩江美術館では町制施行40周年記念企画として「ふるさと塩江」展が開催されました。同展開催に伴い、町民の方々のご協力のもと、過去の塩江を捉えた写真を収集し、現在も保存しています。本展では、高松市合併10周年を記念してその一部を公開し、町以前の村の風景や風俗を捉えた写真資料により、この地に根付く文化や生活に迫ります。
　また塩江町では、1993～2002年の間に二ューヨークを拠点に活躍していた画家・川島猛の助言のもと、芸術祭が開催されました。公募で集まった国内外の学生が、写真家の比嘉良治、吉川直哉、田中勝次などアーティストと共に滞在制作を行いました。本展では当時制作された写真作品を紹介し、現在に至るまでの塩江の軌跡と変遷をたどります。

[出品作家]
川島猛、比嘉良治、田中勝次、吉川直哉、ドナルド・ジャッド、ロバート・ラウシェンバーグ等

【会期】　平成27年7月25日（土曜日）～11月29日（日曜日）
【場所】　高松市塩江美術館　常設展示室
【時間】　午前9時～午後5時（入館は午後4時半まで）
【入館料】　一般300円、大学生150円（企画展観覧料含む／団体は20名以上2割引）
　高校生以下および65歳以上の方、障害者手帳等をお持ちの方は無料
【休館日】　月曜日（ただし祝日の場合はその翌日）
【主催】　高松市塩江美術館

※終了いたしました。

カメラを用いず、印画紙の上に直接物を置いて感光させるフォトグラムを使って、光の絵を描きます。
＊フォトグラムで写してみたいものがあれば、ご持参ください。当日は、美術館周辺で拾った自然のものを使って撮影します。

【日時】　2015年11月7日(土曜日)　13時～14時30分
【講師】　宮脇慎太郎（写真家）
【場所】　高松市塩江美術館
【定員】　15名（小学生以上）
【参加費】　1300円

※お申込みは、10月14日（水曜日）9時より電話：087-893-1800にて受付。

左：ひまわりの花と水晶　右：こどもたちの手

////////////////////////////////////////////////////////

宮脇慎太郎　Shintaro Miyawaki

1981年　香川県高松市生まれ。大阪芸術大学写真学科を卒業後、六本木スタジオなどを経て独立。大学在学中より国内外への旅を繰り返し、日本列島では聖地と呼ばれる様々な場所を巡礼。2008年、東京から高松に拠点を移す。「日常の中の聖なるもの」を含む風景やポートレートの撮影に取り組む。2012年、仲間とブックカフェ・ソローをオープン。現在、季刊『せとうち暮らし』に「Turtle Island Stories」を連載中。2015年写真集『曙光』を出版。

////////////////////////////////////////////////////////

◆1993年　「第1回　日米ヤングアーティストフェスティバル　IN 塩江」
［期間］　8月9日～29日
［参加者］　20名
ニューヨークロングアイランド大学芸術学部教授比嘉良治氏とニューヨークと塩江町に拠点を置き活躍する現代アート作家の川島猛の発案により国際交流を目的に塩江町と町民協力のもと、第1回目が実施された。香川県内、絵画・陶芸・漆芸・彫刻・染色の著名な作家が協力のもと、アメリカから、教授・大学生12人と日本の芸術大学の学生や芸術家が集結。3週間にわたって創作活動と町民交流が行われた。

◆1995年　「第2回　日米ヤングアーティストフェスティバル　IN 塩江」
［期間］　8月7日～27日
［参加者］　23名　（アメリカ・韓国・スイス・日本）
写真分野で、町内在住の80歳以上のお年寄りのポートレートを収めた写真集『夏の笑顔』を制作。

◆1998年　「第3回　しおのえ国際青年芸術祭'98」
［期間］　8月10日～24日
［参加者］　28名　（アメリカ・韓国・日本）
第3回目より内容を写真分野に限定し、比嘉良治氏、吉川直哉氏尽力のもと、塩江中学校に仮暗室を設置。

◆2000年　「第4回　しおのえ国際青年芸術祭'00」
［期間］　8月6日～20日
［参加者］　21名（アメリカ・韓国・日本）
インクジェットプリンターを導入。ピンホールカメラやアートエマルジョンなどのワークショップを行った。写真集『SUMMER IN SHIONOE 2000』刊行。

◆2002年　「第5回　しおのえ国際青年芸術祭'02」
［期間］　8月5日～19日
［参加者］　28名（アメリカ・韓国・日本）
しおのえの自然と人を中心とした写真集『SUMMER IN SHIONOE 2002』刊行。