20th Anniversary SHIONOE Collection はじまりをめでる 2
開館20周年記念展「はじまりをめでる」の第2弾。
コレクションから、熊野俊一が渡欧する以前の初期作品を中心に、国内外アーティストの作品をあわせた約30点を紹介します。
[出品作家]
クリスト、マルク・シャガール、江戸健、四宮金一、川島猛、熊野俊一、重田良一、比嘉良治 等
【期間】 平成26月12月6日(土曜日)から平成27年4月19日(日曜日)
【場所】 高松市塩江美術館常設展示室
【時間】 午前9時から午後5時(入館は午後4時半まで)
【入館料】 一般300円、大学生150円(企画展観覧料含む/団体は20名以上2割引)
高校生以下、65歳以上の方(長寿手帳等が必要)、障害者手帳等の所持者は無料
【休館日】 月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日は休館)、年末年始(12月29日から1月3日)
【主催】 高松市塩江美術館
熊野俊一プロフィール
熊野俊一は、1908年 (明治41年) 4月10日、香川郡塩江町(現高松市塩江町)に、熊野米吉、熊野スガの7人兄弟の四男として誕生しました。父・米吉が若く急逝したため、兄弟7人は母スガの手によって育てられました。小学生の頃から成績優秀で、県立師範学校へ入学し、学内の展覧会で入賞したのを機に画家を志します。
1928年(昭和3年)師範学校卒業後、半年の兵役を終え、香川郡の多肥小学校で教師として3年間働きます。しかし画家になる夢をかなえるため、母の願いをふりきり、1932年(昭和7年)に上京します。香川出身の彫刻家・藤川勇造の紹介で、正宗得三郎に師事しました。
二科会に所属した熊野俊一は、力強いタッチの写実表現を追求します。その後、正宗得三郎、熊谷守一らによって創立された二紀会で、抽象・具象にこだわらない新たな表現方法を模索しました。
1963年(昭和38年)以降、ヨーロッパへ足を運び、南仏コートダジュールを中心に、スイス、スペイン、イタリア、ギリシャやエーゲ海の島々、中国等で、日本とは異なる光のもとで風景や静物の絵を描きました。
1994年(平成6年)町立塩江美術館(現高松市塩江美術館)の設立に伴い、自身の作品335点を寄贈しました。2005年(平成17年)6月2日逝去。享年97歳。
右:《椅子に掛ける舞妓さん》熊野俊一 1959
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