及川みのる展レポート3
出前ワークショップ@塩江小学校
2014年6月13日(金曜日)、7月18日(金曜日)
塩江小学校にて、及川みのるさんによる出前ワークショップを実施しました。
今年で閉校することが決まっている塩江小学校。
及川さんの専門性を生かしたワークショップで、思い出として形に残るものをつくりたい。
塩江小学校の皆さんのそんな思いから、成形から焼成までをおこなう陶芸ワークショップを開催することになりました。
まずは基本的な土のあつかい方を教えてもらい、
そのあとは、及川さんにアドバイスをもらいながら、
自由にみんなが思い思いにつくりたいものを形にしていきます。
できあがった作品は、及川さんが一つ一つ丁寧に後処理をして、
1ヵ月かけてゆっくり乾燥させました。
1ヶ月後、この日は児童が学校に宿泊するサマーキャンプの日。
カチカチに固まった作品にみんな興味津々です。
新聞と雑誌を重ねた所に、作品を並べていきます。
なんと、作品を焼く窯は、新聞紙でできた紙窯。
校庭に紙で窯をつくって、焼いてしまおうというのです。
半信半疑ですね。
並べた作品のうえに、ねじった新聞紙と木の葉をかけて
その上に水に浸した新聞紙を何重にも重ねて、分厚い層をつくります。
煙突をさして、窯はこれで完成。
いよいよ火入れです。
見た目は煙がでる程度ですが、窯の中の温度は上がっていきます。
煙が出てくるところを、濡れた新聞紙で覆いつづけます。
約9時間後覆うのをやめると、ゆっくりと新聞紙が全て焼け、焼成終了です。
次の日の朝、灰になった新聞紙の中から作品を取出し完成!
なんと、作品はひとつも割れることなく出てきてくれました。紙窯恐るべし。
こうして超体感型陶芸ワークショップは幕をとじました。
思い出のつまった校庭で焼きあげた作品、みんな大切にしてね!
