塩江美術館企画展 シンクロ 風景の同時性 南条嘉毅展
高松市塩江美術館では、香川県坂出市出身の美術家南条嘉毅(なんじょう・よしたか)の個展を開催いたします。日本人の旅、移動より生まれた宗教観や風俗に沿った題材を作品のテーマとしている南条は、モチーフとする土地に実際に赴き、山並みや広がる景色を歩く速度で体感します。そこで採集した土をふるいにかけ、顔料と同じ大きさの粒子に精製し、作品の材料として制作します。撮影した風景写真を人の目で判別するのが困難なほどの微細な明度や彩度に繰り返して分解し、モチーフとして描きます。デジタルとアナログの作業を重ねて描かれる絵画は一見とてもシンプルですが、レイヤーの異なる様々な要素を含んでいます。
今展では、日本人にとって親しみ深い「富士山」や江戸時代からつづく「伊勢詣で」、信濃川の全長367キロメートルを歩いて制作された作品を始めとする「開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012」への出品作品も併せて展示します。また、香川で初めての個展となる会場には、塩江の土を用いたインスタレーション作品を設置し、風景・時間に思いを馳せる空間が出現します。
展覧会概要
展覧会名: シンクロ 風景の同時性 南条嘉毅展
開催期間: 平成25年2月9日(土曜日)~3月31日(日曜日)
開催場所: 塩江美術館企画展示室
開館時間: 午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
入館料: 一般300円 大学生150円(常設展観覧料含む/団体は20名以上2割引)
高校生以下、65才以上の方(長寿手帳等が必要)、障害者手帳等の保持者は無料
休館日: 月曜日(ただし、2月11日は開館し、12日は休館)
主催: 高松市塩江美術館
協力: 一般財団法人 さぬき生活文化振興財団、ユカリアート
作家略歴
南条嘉毅(なんじょうよしたか)
1977年香川県坂出市生まれ。2002年東京造形大学研究科修了。
個展では、2007年「東京湾」(switch potint、東京)、2008年「富士登山」、2009年「際景~伊勢詣1~」、「際景~伊勢詣2~」(ユカリアート、東京)ほか。
2010年「ULTRA003」(SPIRAL、東京)、2011年「ジパング展」(東京、大阪、京都高島屋)、「中之条ビエンナーレ2011」、2012年「開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012」、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」など、様々なアートイベントで作品を発表している。
関連イベント
アーティスト・トーク「風景の同時性 現在の制作まで」
2月9日(土曜日)14時~15時
参加費:無料(ただし、入館料が必要)
※終了いたしました
土を絵画作品へと変換する制作過程と、2000年頃から現在までの作品について作家本人によるトーク。
ワークショップ「土パステル作り」
2月10日(日曜日)14時~16時
講師:南条嘉毅
参加費:500円
定員:先着16名(小学生以上)
※終了いたしました
あらかじめ乾かした土をお持ちいただき、身近な素材と加工して自然の色のパステルを制作します。
参考作品
陶芸教室「土のプレート作り」
3月17日(日曜日)14:00~16:00
講師:貴志勉(陶芸家)
参加費:1,000円
定員:先着16名(小学生以上)
申込み:電話:087-893-1800 受付中
自宅や学校など思い出の場所の土を陶土に混ぜて、表札やお皿などのプレートを制作します。制作します。
