塩江美術館 塩美レポート 平成23年12月7日
12月17日から始まる「塩江アートプロジェクト 高松明日香展 イメージの擬態」に先駆けて、
高松明日香さんが塩江町の上西小学校へワークショップのために訪れました。
今回のワークショップのテーマは、「テクスチャーを使って風景を表現しよう」です。
まず、いろいろな種類の紙に、自由な方法で色をぬり、じぶんだけの色紙を作ります。
水彩絵具やクレパス、マジックなどを使って、絵具を厚くぬったり、水を含ませて
うすくぬったり、模様を描いてみたり、筆や道具を自由に動かして、様々な色や
テクスチャー(質感)の色紙を作りました。
色紙を乾かす間の時間に、1,2年生は新しい紙に「自分の家」を描きます。
3~6年生は、見晴らしのよい校舎の3階から、塩江の風景を描きました。
描いた風景のイメージに沿って、自分で制作した色紙を手でちぎって貼っていきます。
自分で作った色紙には、市販の色紙にはない色や、筆のぬりあとがありますが、
逆に、使いたい色がなくて困ることもあります。でも、木を絶対に緑色にぬらな
くてはいけないということはありません。
手で絵を直接描くのではなく、色紙を素材にすることで、描くことが苦手な子供でも
表現を楽しむことができます。意図せずに、ぬられた線や色が、山や風景を表現する
ときに、面白い効果を生み出していることもあります。
上西小学校の子供たちの描いた作品は、塩江美術館で開催される高松明日香展で
ご覧いただくことができます。
