塩江美術館 塩美レポート 平成22年10月23日
高松市塩江美術館で10月24日まで開催の、「山下香里展:皮膚つたう骨、空景」の現代美術作家、山下香里さんをお迎えして、ワークショップを開催しました。
ワークショップのテーマは、「手のひらの山脈を作ろう」
手のひらをまるめてつぼめたところに、石膏を流し込みます。
石膏が固まるまで、5分ほど待って、出来上がったかたち。
それが、ひとりひとり違う、山脈のようなかたちをしています。
手のひらに石膏を流し込んでいきます。
手のひらを、ちゃんと丸めて。。。
石膏が固まるまで、待てるかな?
両手の間に流し込んでみました・・・!
じーっと、待つこと、約5分。。。
できあがりました!!
ひとりひとり、ちがう、てのひらの山脈です。
つぎは、この「山脈」を保管するための箱をつくって、着色です。
色とりどりの、手のひらの山脈と保管箱が完成!!
山下香里さんによると、「手のひらの山脈」は、「へその緒」みたいなものということです。
赤ちゃんが、お母さんのおなかの中にいるとき、つながっている「へその緒」。
赤ん坊は生まれてきて、お母さんと切り取られて、ひとりの人間として生きていきます。
「へその緒」は、人間がお母さんとつながっていたことを名残りです。
私たちは、ひとりひとり、この世界に生きています。
この世界と、私たちの手をつなぐ「すき間」に、「手のひらの山脈」があります。
世界と、私たちが、つながっていること。
それを、感じさせてくれる「手のひらの山脈」づくりでした。
