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令和元年5月

更新日:2018年3月1日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「五月に想う」心に光を与えてくれるあいさつの言葉

 市役所から見える中央公園が、すっかりと新緑の初夏への装いとなりました。この時季になると、五月晴れの山々を包む青葉若葉に、そして、街を彩る花々に生命の息吹を感じ、命あるものすべてが愛おしく思えます。
 今年も学校訪問が始まり、最初の訪問である小・中学校とこども園に行ってきましたが、年度始めには、少し緊張していた子どもたちですが、新しい学び舎や学年にも慣れ、若葉のように瑞々しく、そして生き生きとした生活を送っていました。
 その子どもたちとの出会いは、いつも「おはよう」の言葉で始まります。何の変哲もないたった四個の文字からできた言葉ですが、声に出すことによって力になります。ある男の子は、立ち止まり、にこやかな表情で私を見つめながら「おはよう」と言ってくれました。そのような挨拶をしてくれると、その子どもの言葉が光となり、私の心に広がってくるのを感じます。また、ある女の子の挨拶は、けっして大きな声ではないのですが、「おはようございます。」の言葉に、心から強い思いを込めていることを感じ、私の気持ちも清らかになります。
 私は、現在JRで通勤していますが、朝の高松駅でも駅員さんの「おはようございます。」の大きな声が、構内にいつも響いています。特に、若い駅員さんの挨拶は、朝から疲れた表情で改札を通る私を元気にしてくれます。その駅員さんに、「おはようございます。」と返すと、嬉しそうに軽く会釈をしてくれ、名前も全く知らない駅員さんと、気持ちが通じ合えたように感じ、こちらも嬉しくなります。しかし、大変残念なことに、改札口を通る大勢の人たちは、ほとんど挨拶をしません。県庁所在地である高松市の中心部で仕事をしているであろう大人が、挨拶を返せないのです。とても悲しいことです。それに比べて、学校で出会う子どもたちは、素晴らしい挨拶をしてくれます。
 私たちが交わす「おはよう」「こんにちは」「さようなら」などの挨拶の言葉は、その後の言葉が省略されたものだと言われています。本来は、「おはよう、ご機嫌いかがですか。」とか「さようなら、明日もまた会いたいですね。」などであったものが、挨拶の言葉として短くなり、概して、前の言葉だけが交わされるようになったものです。ですので、私は、学校では「おはよう、いいご挨拶ができたね。」とか「さようなら、気を付けて帰ろうね。」などと一言を付け加えて、完結させた文にして声をかけるように心がけていました。つまり、絵の具の三原色を混ぜると濁った色になりますが、光の三原色は明るさを増すように、それだけでも力になる挨拶の言葉に一言を加えるだけで、相手に届く言葉の光がさらに強くなるのです。
 ぜひ、ご家庭でも、まずは、朝、起きたら「おはよう、よく眠れたかな。」などの言葉を明るく投げかけ、子どもの心に光を与えてください。そうすることで、子どもも、そして自分も、どこかくぐもっていた気分が変わると思います。でも、「おはよう、早くしなさい。」というようにだけは、ならないようにお願いします。

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