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教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「十一月に想う」八人の中学生に教えてもらった八冊の新しい世界

 秋澄む11月3日の「文化の日」に、サンクリスタル高松で「第14回子ども読書まつり」が行われました。ボランティアの皆さんによるおはなし会や絵本作りワークショップ、読書感想画や図書館を使って調べるコンクールの作品展示など、本の魅力を満喫する一日となりました。
 午後からは、初めて「中学生ビブリオバトル高松の陣2018」を開催しました。市内の中学校から50人の応募があり、審査の結果選ばれた8人のバトラーによる公式ルールに則るビブリオバトルです。中学生時代は、勉学や部活動が忙しくなり、読書から遠ざかり気味になります。しかし、中学生という多感な時代だからこそ、心の栄養となる本から受ける影響は大きく、毎日少しの時間でも読書に親しんでほしいという願いがあります。また、これからの時代を生きる子どもたちには、自らの思いや考えを、自分の言葉で適切に表現し、人に伝えていく経験とその喜びを味わうことが大切です。さらには、本を選び、読むという作業は、個人として完結する行為ですが、その本を人に紹介することで、広く人とつながることができます。こうした思いから、中学生ビブリオバトルを実施しましたが、もう一つ、ビブリオバトルには、書評ゲームを楽しむという要素もあるということです。
 まさに、そのねらい通りに、8人の中学生が、それぞれが個性を発揮するとともに、小道具を使ったり、身ぶり手ぶりを交えたりして、5分間の持ち時間で熱く、楽しく自分のお勧めの本を紹介してくれました。また、その後の会場からの質問にも巧みにユーモアを交えて答え、率直に「中学生、すごい」と感じました。中学生バトラーの皆さんの発表を聞いて、ただ読んでおもしろかったというだけでなく、読んだ本によって、今後の生き方の道しるべとなり、より自らの人生を豊かに、深くすることにつながっていることに気付き、とても嬉しく思いました。8人の中学生の奮闘と150人程の会場に訪れた人たちの熱意によって素晴らしいビブリオバトルとなり、私も充実した素敵な時間を過ごすことができた上に、読んでみたい本まで見つかりました。そして、機会があればビブリオバトルに出場したくなりました。
 私が今、紹介したいお勧めの本は新美南吉の童話「でんでんむしのかなしみ」です。先日来、学校を訪問して授業参観をした際に、新美南吉の「ごんぎつね」を学んでいる様子を見て、小学生の頃に読んだこのお話を思い出したのです。背中の殻に悲しみが詰まっていることに気づいたでんでん虫が、友達を訪ね歩き、みんな悲しみを背負って生きていることを知るという内容の短い童話ですが、心が揺り動かされた幼い時代の感情が記憶として残るお話です。半世紀余りの星霜を経て、子ども読書まつりの日に図書館で手に取って読んでみると、みんなそうなのだ、複雑さに耐えて生きているのだと、幼い頃に抱いた想いよりさらに、生きるもののすべてが愛おしく思えました。
 本の中の様々な世界にふれることで、一度しか経験できない自らの人生を、より豊かにしてくれる読書を、ぜひ生活の一部に置いてみませんか。

教育長ひと言(平成29年度)

平成29年度の教育長ひと言は、こちらから御覧ください。

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