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教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「九月に想う」   非認知スキルってなんだろう?

 非認知スキル(非認知能力)という言葉を最近耳にする機会が増えてきました。私がこの言葉に初めて出会ったのは10年ほど前で、県教育委員会で家庭教育の充実に向けた施策を検討している時期でした。
 

 ある日、経済誌に掲載されていた非認知スキルの記事を発見し、その後、アメリカの「TED Talks」の動画配信で、心理学者アンジェラ・ダックワース氏の講演を視聴したことがきっかけです。元教員だったダックワース氏の著書「GRIT やり抜く力」にも興味を持ちました。

 非認知スキルは、学力テストやIQ(知能指数)のように数値で測れる認知スキルとは異なり、数値化が難しい「自己肯定感」「やり抜く力」「自制心」「協調性」「意欲」「コミュニケーション能力」などの目に見えない力の総称です。これらは、将来、子どもたちが生きる土台となる力、社会で活躍するために必要な力(答えのない世界で生き抜く力)で、特に幼児期から学童期、思春期にかけて発達するため、学校教育や家庭生活の中で育んでいくことが重要だと言われています。また、認知能力と非認知能力は絡み合うように伸びるとも指摘されています。高松市内の小学校でも、非認知スキルの向上を学校運営の柱の一つとして教育活動を展開している学校が徐々に増えてきました。

       
 それでは、非認知スキルを育むためには具体的にどのようにすればいいのでしょうか。まず家庭では準備段階として、以前この教育長ひと言でも触れたように、子どもとの安定した「愛着」を形成することです。何か特別なことをするのではなく、例えば・・・

親子1

親子2

親子3

             
 非認知スキルを伸ばすには、とにかく安定した愛着を形成し、前向きな声かけ(ポジティブシャワー)を行うこと。「なんでできないの?」「ダメって言ってるでしょ。」「〇〇禁止!」などと、つい言ってしまいがちになりますが、大切なのは、子どもが前向きな気持ちになれる成長思考の声かけを行うことです。また、学校以外の周囲の人々や地域の人々と関わることも効果があると言われています。


 学校においても、現行の学習指導要領では、教員が一方的に教え込むのではなく、子どもたちが主体的で対話的に学べる授業へと転換が図られているところです。また、高松市では家庭学習についても、一律に同じ宿題を出す時もあれば、子どもが自分で決めた学習を進めていく取組も模索しているところです。これから、目まぐるしく変化していく社会を力強く生き抜くために、子どもたちには、自分でしっかり考え、選び、決めたことを自ら実行する。そして結果を振り返り、受け止め、また考える・・・。そんなたくましい力をつけてほしいと願っています。学校行事や保護者・地域の方々との交流の機会の多い2学期は、こうした力をつけていく絶好の機会になるかもしれません。

        
(参考:非認知スキル向上プログラム~学校・家庭・地域で子どもの夢を応援しよう~香川県教育委員会)

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このページは教育局総務課が担当しています。
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電話:087-839-2611
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