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教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「七月に想う」万能感を有能感に、無邪気な笑顔を豊かな笑顔に

 日本列島が、西日本を中心に大雨に見舞われ、各地で土砂崩れや河川の氾濫が起き、小学生の姉妹が崩れてきた土砂に埋まり亡くなるなど、大きな被害が出ました。最近、子どもが犠牲者となる事故や事件等が度々あり、将来を閉ざされた子どものことを思うと、とても悲しく、胸が痛みます。学校を訪問した際などに、無邪気で何事にも興味津々な、そして、弾けるような笑顔の子どもたちに会うたびに、その笑顔をいつまでもと願うばかりです。
 数年前に、笑顔いっぱいの小学2年生と一緒に、サンポート高松に校外学習に行ったことがありました。天候が思わしくない一日でしたが、そんなことを悔むのは私たち大人だけで、元気な子どもたちは、初夏の雨や瀬戸内の風を楽しむように、生きるエネルギーに満ちあふれた校外学習でした。私にとっては、ついこの間に生まれたと思える7歳と8歳の子どもたちですが、数時間の遠足の中でたくさんの社会のルールや互いの存在を学ぶ校外学習になりました。電車の中でのきまり、他の乗客との関係、切符の買い方、車掌さんなどとのやりとり、改札の通り方、サンポートまでの道路の歩き方、お弁当場所でのきまり、公衆トイレの使い方など数えればきりがないほどの約束事を、身を持って経験してきました。また、片付けを手際よくできたり、できなかったり、お弁当をきちんと食べられたり、食べられなかったりなど、多くのできる、できない、を体験してきました。
 この子どもたちも、生まれてから2、3歳頃までは、すべてを肯定されて生きてきました。オムツを汚しても親は笑顔で取り替えてくれました。這い出した、立った、そして、歩いたとみんなから手を叩いて喜ばれ、意味不明な絵を描いても褒めてくれました。そのようにして、幼い子どもは、自分が何でもできると思い込んで育ってきました。泣いても、泣き止むように親は何でも叶えてくれます。この過程で、愛されていることを、大切にされていることを知り、自己肯定感が育っていく、とても大切な時代です。しかし、その過程で、自己肯定感と共に、育つものがあります。それは、自分は何でもできる、何をやってもいいと思う万能感です。これは、幼い子どもであればまだ可愛げがありますが、どこかで、自分は万能であるという誤解を解くことをしなければ、いつまでも万能感を持ったまま大きくなっては困ります。善悪の判断や社会のルールを知らない人間、ルールを自分の好きなように解釈して、そのルールに周りの人たちを従わせようとするような人間になる可能性があります。集団生活が始まる時期の家庭や園、学校では、様々な機会を通して、膨れ上がった万能感を、有効な部分だけを残して削ぎ落し、有能感に変化させていく必要があります。
 「できるが、友達の方がもっと上手くできる」、「分かるが、まだここまでしか私にはできない」、「したいと思うことがあるが、やってはいけないことだ」、「悔しいが、母の言うことには納得できる」など、日常の家庭や学校生活において、社会と交わりながらチャンスを逃さず、万能感を有能感へ変化させる道をきちんと見極め、歩ませたいものです。それが、可愛い無邪気な子どもの笑顔を、充実した豊かな人間の笑顔にするのだと思います。

教育長ひと言(平成29年度)

平成29年度の教育長ひと言は、こちらから御覧ください。

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