更新日:2026年4月3日
高松で高松国際ピアノコンクールが熱を帯びる頃、世界はミラノ・コルティナオリンピックに沸いていました。片や鍵盤の上で競い、片や氷上や雪上で競います。舞台も道具も違うのに、私たちが受け取る感動の質は驚くほど近いと感じます。極限まで磨かれた技術に裏付けられた表現に心を揺り動かされるのです。
近代オリンピックの父クーベルタンは、スポーツを単なる勝敗の争いに閉じず、芸術と結びついた総合的な人間教育として構想したと言われています。実際、かつてのオリンピックには芸術競技が存在し、身体の鍛錬と精神の創造が同じ理念の下に置かれていました。いま、その思想は形を変えて私たちの前に戻ってきているように思います。
第6回高松国際ピアノコンクールは、過去最多の応募者を集め、その中から予備審査を経て、1次、2次、3次審査を通り選び抜かれた本選出場者5人は極めてレベルが高いピアニスト達でした。多様な文化的背景をもつ若い才能が、示された課題曲で競い合い、本選では5人がそれぞれ異なる作曲家の協奏曲(チャイコフスキー、ブラームス、ラフマニノフ、サン・サーンス、ベートーヴェン)を弾き、打鍵の音色や間合い、音楽の構築力などでそれぞれの見事な個性の競演が見られました。
一方、冬のオリンピックで最も“融合”が見えやすい競技は、フィギュアスケートではないでしょうか。氷上のエッジワークやジャンプというスポーツの精度が、音楽と振り付け、身体表現と結びついて一つの作品になります。日本勢の活躍は、技の難度だけでなく芸術的作品としての完成度でも世界を魅了し、大きな感動を与えました。
芸術もスポーツも、頂点に立つには「自分の限界を越える創造的営み」が必要であることで共通性があります。そして同時期に祭典が繰り広げられた高松のホールとミラノのリンクは、同じ思いを私たちに投げかけます。第6回高松国際ピアノコンクールの青柳晋審査員長の総評から引用します。「国や言語が異なっても美しいものを尊いと感じる心に違いはありません」
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