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「勝賀城跡」が国史跡に指定されました

更新日:2024年2月28日

令和6年2月21日(水曜日)に官報告示

高松市に所在する勝賀城跡が、令和5年10月20日(金曜日)の国の文化審議会が開催する文化財分科会の審議・議決を経て、令和6年2月21日(水曜日)に官報告示され、新たに国史跡に指定されました。

名 称:史跡勝賀城跡(しせきかつがじょうあと)

所在地:香川県高松市鬼無町是竹ほか

指定面積:55,136.37平方メートル

指定後の高松市内の国指定文化財件数:指定件数56件(うち史跡9件(特別史跡1件含む))


勝賀城跡CG


勝賀山山頂

勝賀城跡とは・・・
勝賀城跡は、高松市西端に所在し、瀬戸内海、高松平野が一望できる標高365mの勝賀山(かつがやま)山頂に位置する中世山城である。北には港町の香西(こうざい)浦(うら)があり、香西浦の後背地には勝賀城跡の山麓居館(きょかん)と伝わる佐料(さりょう)城(じょう)跡があり、在庁官人(ざいちょうかんじん)出身の系譜を持つ香西氏の拠点であった。香西氏は、室町時代には管領(かんれい)細川京(けい)兆家(ちょうけ)の内衆(うちしゅう)として、上京した「上香西(かみこうざい)」と讃岐に残った「下香西(しもこうざい)」に分かれ勢力を誇った。

勝賀城跡は、標高320m付近から頂上までの讃岐岩質安山岩の分布範囲に城郭遺構が収まる。山頂部中央に堀切状の遺構と土塁を組み合わせた遺構があり、それを境に、北東部は尾根上に平坦部の曲(くる)輪(わ)が連なる連(れん)郭式(かくしき)の構造で、南西部は主(しゅ)郭(かく)及び全体に折(お)れを伴った土塁が囲み、喰(く)い違(ちが)い虎口(こぐち)や方形曲輪など16世紀後半に出現する新しい構造を持つ城郭遺構が見られる。主郭周囲では建物遺構や遺物がほとんど検出されず、恒常的な建物を建てない陣(じん)城(じろ)的な性格が考えられ、時期について天(てん)正(しょう)13年(1585)の羽柴(はしば)秀(ひで)吉(よし)による四国攻めの際に、改修されたと想定される。
中世香西氏の拠点であった山城が羽柴秀吉の四国攻めに際して改修され、四国統一をめぐる戦乱の舞台となり、また改修過程が遺構として残る重要な城跡である。

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