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菊池寛記念館 文芸講座 withまなびCAN

更新日:2025年5月20日

文芸講座とは

文芸講座とは、郷土が生んだ文壇の大御所・菊池寛を顕彰するとともに、地域文芸の振興を図るため、郷土等において活躍している方々による講座を開催するものです。平成6年に「菊池寛を語る集い」という年8回の講座が催され、平成7年より、テーマを限定せず、文芸全体を取り扱う文芸講座が始まりました。以後、毎年開催しています。皆様の御参加をお待ちしております。

令和7年度 文芸講座

サンクリスタル高松の休館に伴い、会場が高松市生涯学習センター(まなびCAN)となります。
会場:高松市生涯学習センター(まなびCAN)2階 大研修室
時間:各回共通 13時30分~15時(13時開場)

所在地:高松市片原町11番地1(ことでん片原町駅から南へ徒歩1分)
※講座に関するお問い合わせは、菊池寛記念館(087-861-4502)にお電話ください。
※予約不要、入場無料

令和7年度文芸講座一覧
日程 テーマ 講師
(敬称略)
プロフィール 講座の概要
1 8/2 東歌「沓履(くつは)けわが背」から見る東国—『万葉集』信濃国東歌の分析— 東城敏毅

ノートルダム清心女子大学
文学部日本文学科教授
博士(文学)

『万葉集』東歌には、信濃国の以下の歌が収戴されています。「信濃道(しなのぢ)は今の墾(は)り道刈りばねに 足踏ましむな 沓履(くつは)け我が背」。本講演では、当該歌を分析することにより、奈良時代における信濃国の文化背景、さらには東国と大和との密接な関係性を解明します。
2 9/6 六条院の光源氏 北原圭一郎

香川大学教育学部准教授

須磨・明石での流謫を経て帰京し、権勢を極めた後の光源氏には、以前の若き日々とは異なる面が多くみられます。六条院が舞台となる玉鬘十帖を中心に、この時期の光源氏がどのように描かれているのかを考えます。
3 10/4 「汝の欲するところをなせ」-第二次世界大戦下の童話的世界 渡邊史郎

香川大学教育学部教授
博士(文学)

第二次世界大戦下では、童話的なもののリニューアルが行われました。花田清輝も「童話考」や「汝の欲するところをなせーアンデルセン」で、童話に、現実逃避でない、欲望と感性と論理の先鋭化を再発見しました。そういう試みの意義を考えます。
4 11/1 「菊池家文書」から知る江戸時代の菊池家の歴史 太田剛

四国大学文学部書道文化学科教授

2014年に菊池寛の旧宅から発見された菊池家文書は、ほぼ草書による古文書で、それらは難解であるが時間をかけて解読することで、江戸時代の菊池家やその関係者の歴史が解明されつつあります。これまでわかった情報の一部を紹介します。
5

令和8年
1/10

翻訳のむずかしさ、大切さ 平野キャシー 翻訳家(上橋菜穂子『精霊の守り人』『闇の守り人』などの和英訳) 文学・児童文学を訳する大切さ、その難しさと面白さ、翻訳プロセスのあれこれについてお話します。
6 2/7 香川が生んだ奇才の魅力 岡田陽介

株式会社半空代表取締役社長
半空文学賞主宰

反骨のジャーナリスト<宮武外骨>、胎児の成長過程から人類の生命記憶を解き明かした<三木茂夫>、『唯幻論』を提唱し人間の精神構造を明らかにした<岸田秀>。香川が生んだ奇才の魅力に、それぞれの重要な著作から迫っていきます。
7 3/7 宮沢賢治は何を求めたのか 澤田文男

高松大学発達科学部教授

宮沢賢治は、生涯かけて何を求めたのか。これは大きな問題で、簡単に理解できるはずはありませんが、この講座を通じて少しでも彼の求めるものに近づこうと思います。
その一歩として、彼の複数の作品をとおして、書き手である彼の求めたものは何かを探るとともに、読み手である私たちの読むことの多様性、可能性も皆さんと共に考えてみたと思います。

8 3/28

言葉を耕す
心をたがやす

福井明子

香川菊池寛賞受賞者
ずいひつ遍路宿の会会長

思いを言葉にすること、「書くこと」についてお話します。言葉を耕すことは、心をたがやすことです。

※一部変更になる場合があります。

主催/高松市・共催/菊池寛顕彰会
お問い合わせ/電話:087-861-4502