更新日:2025年4月1日
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています。
たばこを吸っている人は、以下のような病気のリスクが高くなります。
厚生労働省「eヘルスネット」より
たばこには5,300種類以上の化学物質と70種類以上の発がん性物質が含まれており、生活習慣病やがんの原因になります。3大有害物質として次のようなものがあります。
喫煙者が吐き出した「呼出煙」とたばこから立ち上がる「副流煙」にも、多くの有害物質が含まれています。煙に含まれる発がん性物質などの有害成分は、喫煙者が直接吸い込む主流煙より副流煙に多く含まれるものがあり、受動喫煙(二次喫煙)による健康への影響は深刻です。
普段たばこを吸わない人は、たばこの煙に対する感受性が高く、他人の煙を吸うと、少しの量でも大きな健康被害を受けるという報告があります。
厚生労働省「健康寿命をのばそう SMART LIFE PROJECT」より
禁煙には健康上のメリットが多くあります。短いものでは、禁煙してから20分以内に健康上の好ましい変化が現れます。また、長期的な健康被害の可能性も大幅に下がります。
長年タバコを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。
イギリスタバコ白書 「Smoking Kills」より
<妊娠・出産への禁煙効果>
たばこは手軽なストレス解消法のように思えるかもしれません。しかし、喫煙しない時間が続くとイライラするのも、喫煙して落ち着いた感覚になるのも「ニコチン依存症の症状」です。
たばこ依存症スクリーニング(TDS)質問表は、禁煙治療保険診療におけるニコチン依存症診断基準として用いられています。「はい」=1点、「いいえ」=0点で、5点以上が依存症と言われています。
たばこ依存症スクリーニング(TDS)質問表(PDF:464KB)
禁煙外来では禁煙補助薬を処方してもらえるほか、医療スタッフが無理なく禁煙する方法をアドバイスしてくれます。禁煙の成功率は自力で禁煙した場合に比べて4~6倍も高く、7~8割の人が禁煙に成功しています。
禁煙治療が医療保険で実施できる医療機関一覧(最新)(外部サイト)
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