更新日:2025年4月9日
口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によっておこる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。
病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71で、その他、コクサッキーウイルスA10などが原因になることもあります。
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹がでます。
発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発症者は数日のうちに治る病気ですが、まれに髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。
飛沫感染、接触感染、糞便感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)です。
特にこの病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは、子ども達同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であること、衛生観念がまだ発達していないことから、集団感染が起こりやすいため注意が必要です。