更新日:2025年4月28日
香川県では、ノロウイルス等による感染性胃腸炎が、第10週(3月3日~3月9日)には、1定点医療機関当たりの患者数が19.93人(高松市 15.50人)になりました。以降も、2024年の同時期と比較して高い水準で推移しています。また、高松市では保育施設などの社会福祉施設での集団発生もみられます。調理や食事の前、トイレの後、汚物処理やおむつ交換を行った後などには、石けんと流水による手洗いを行いましょう。高齢者や子どもは重症化しやすいと言われていますので、特に感染対策に努めましょう!!県内の発生状況等について(香川県)(外部サイト)
細菌やウイルスなどの病原体が原因となる疾患です。
細菌性のものでは、腸炎ビブリオ、サルモネラ、カンピロバクターなど、ウイルス性のものでは、ノロウイルス、ロタウイルスなどがあります。
ノロウイルスは、冬季の「感染性胃腸炎」の原因となるウイルスです。健康な方は軽症で回復しますが、子どもや高齢者などでは重症化したり、吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
潜伏期間は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒します。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。常に爪を短く切って、指輪等をはずし、石けんを十分に泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。すすぎは流水で十分に行い、個人用の清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。
ノロウイルス等の食中毒防止のための適切な手洗い(厚生労働省)(外部サイト)
加熱が必要な食品、特に生食用以外の二枚貝などの食品は、中心部を85~90℃で90秒以上加熱しましょう。
生鮮食品は十分洗浄しましょう。
井戸水など、消毒が不明な水は煮沸して利用しましょう。
使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐物をペーパータオル等で静かに拭き取ります。拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。ふん便や吐ぶつを処理する際に注意することはありますか?(厚生労働省)(外部サイト)
付着した汚物中のウイルスが飛び散らないように処理した後、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いします。下洗いしたリネン類の消毒は85℃・1分間以上の熱水洗濯が適しています。
布団などすぐに洗濯できない場合は、よく乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的です。リネン類に付着した場合はどのように処理をすればよいですか?(厚生労働省)(外部サイト)
調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。また、まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は85℃以上の熱湯で1分以上の加熱が有効です。
感染性胃腸炎(ノロウイルス)に気をつけよう!(チラシ)(PDF:609KB)