更新日:2025年8月13日
このページは、厚生労働省の資料をもとに作成しています。
子宮頸がんがどのくらい蔓延しているのか、HPVワクチンを接種した際の副反応はどのようなもので、どのくらいの頻度で起こるのかを掲載しています。
子宮頸がんは、子宮の頸部(子宮の出口付近)にできるがんです。
若い世代の女性がかかるがんの中で、多くを占めています。
原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、女性の多くが一生に一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
HPVには200種類以上のタイプ(遺伝子型)があり、子宮頸がんの原因となるタイプが少なくとも15種類あることが分かっています。
子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんや尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。
日本では毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、そのうち約3,000人が亡くなっています。
割合としては、1万人あたり125人が子宮頸がんにかかり、そのうち34人が子宮頸がんで亡くなります。
これは、1クラス35人のクラスとして換算すると、2クラスに1人くらいが子宮頸がんにかかり、10クラスに1人くらいが子宮頸がんで亡くなる計算になります。
HPVワクチン接種後、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
また、まれに重いアレルギー症状や神経系の症状が起こることがあります。
具体的な症状やその発生頻度については、こちらから(外部サイト)
ワクチン接種後、広範囲の痛みや手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに身体の一部が動いてしまうこと)などを中心とする、多様な症状が報告されています。
この症状は、「機能性身体症状」(何らかの身体症状はあるものの、画像検査や血液検査を受けても異常所見が見つからないケース)であると考えられています。
「HPVワクチン接種後の局所の疼痛や不安等が機能性身体症状をおこすきっかけとなったことは否定できないが、接種後1か月以上経過してから発症している人は、接種との因果関係を疑う根拠に乏しい」と専門家によって評価されています。
この機能性身体症状は、HPVワクチン接種歴がない方においても、HPVワクチン接種後に報告されているものと同様の「多様な症状」を有する方が一定数存在することが明らかとなっています。
これらの「多様な症状」については様々な調査研究が行われていますが、現状「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません。
ワクチン接種後やケガをした後などに原因不明の痛みが続いたことがある方は、これらの症状が起きる可能性が高いため、接種については医師とよく相談してください。
【厚労省】ヒトパピローマウイルス感染症とは?(外部サイト)
【厚労省】HPVワクチン接種に関するリーフレット(外部サイト)
【厚労省】HPVワクチンに関するQ&A(外部サイト)