このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
サイトメニューここまで

本文ここから

2021年度 第2期常設展

常設展

[常設展示室1] 木村忠太 光の記憶


 香川県高松市に生まれた木村忠太(1917-87)は「魂の印象派」と自ら称し、風景を描きつづけた画家です。戦前には、独立美術協会展に出品を重ね、次第に、ジョルジュ・スーラ(1859-91)やピエール・ボナール(1867-1947)の光の表現に惹かれ、柔らかな明るい色彩が広がった作品を手がけました。そして、終戦から8年後、1953年36歳のときにフランスに移り住みます。木村が渡仏した50年代では、現実にある事物を再現して表す「具象絵画」に対して、画面全体を色と線のみが支配する「アンフォルメル」や「抽象表現主義」が美術界を席巻していました。
 しかし、木村はこのような動向とは距離をおき、南仏やパリの風景を題材にしながらも自然への感動や畏敬の念を画面に捉えようとしました。幾重にも重なったマチエール(絵肌)と色面は、作家が魂に焼きつけようとした自然の光を表しています。そこに引かれた自由闊達な描線に目を凝らすと、木や建物、道路などさまざまな風景が浮かびあがります。こうして抽象と具象を超えた独自の風景画を確立した木村は、フランスではもちろんのことアメリカでも高く評価されました。このたびの展示では油彩画28点を展示し、木村忠太の画業を辿ります。

画像:木村忠太《真昼》1987年

常設展示室2 工会(たくみかい) デザインの革新


 約120年前、明治33(1900)年のパリ万博の頃、「新しい芸術」を意味するアール・ヌーヴォーの伝播をきっかけとして日本では、技巧主義から脱却し、デザイン(図案)を重視した工芸品を制作しようとする気運が高まりました。明治31(1898)年に開校した香川県工芸学校(現:香川県立高松工芸高等学校)は、まさにこうした時代の要請に応えるべく設立された学校の一つです。そして、同校で教育を受けた後、美術工芸家として革新的な技術と造形感覚により新たな意匠表現を展開していったのが磯井如真(明治16(1883)年—昭和39(1964)年)でした。
 昭和8(1933)年頃には、県内の漆芸家たちが磯井に指導を仰ぐために「エ会」という官展入選を目指す研究会が結成され、月に一度研究会を開き、磯井は会員たちに季節の花などを写生させた後、自ら手を加えるなど、自身の技術や惑覚、知識、経験を彼らに指導していたといいます。このような写生に基づく自然の形態から図案を制作する方法は「便化」という図案教育で行われていた手法であり、アール・ヌーヴォーを機に高揚した図案研究の重要性が脈々と受け継がれていることを示しています。このたびの展示では、昭和意匠の革新に取り糾んだ工会メンバーとその周辺の漆芸作家11人の作品34点を紹介します。

画像:谷澤不二松《草花文 彫漆盆》1933年 撮影:高橋章

磯井如真《乾漆 花瓶》1937年 撮影:高橋章

展覧会基本情報

会期:
2021年6月26日(土曜日)~9月26日(日曜日)

会場:
1階常設展示室
 
休館日:
月曜日
(ただし、8月9日(月曜日・祝日)、9月20日(月曜日・祝日)開館/8月10日(火曜日)、9月21日(火曜日)休館)

開館時間
午前9時30分~午後5時
(ただし、特別展開催期間7月17日~8月29日及び9月18日~9月25日の金曜日・土曜日は、午後7時まで)
 
主催:
高松市美術館
 
観覧料:
【一般】 200円(160円)
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者(または障害者手帳アプリ「ミライロID」提示)は入場無料
高松市キャンパスメンバーズ制度加盟大学等の学生証所持者は無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
 
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
 

関連イベント

ギャラリートーク 

開催日時:
2021年9月4日(土曜日)午後2時~

会場:
1階常設展示室

聴講料:
無料(ただし観覧券は必要です)
 

本文ここまで
Page Top

以下フッターです。

高松市美術館公式サイト

〒760-0027香川県高松市紺屋町10-4
電話 087-823-1711 ファックス 087-851-7250
  • Facebook
  • twiiter
  • LINE
  • Google+
  • tumbler
Copyright©TAKAMATSU ART MUSEUM.All rights reserved.
フッターここまでページ上部へ