2020年度 第4期常設展
常設展
2020年度 第4期常設展〔常設展示室1〕 画家の痕跡
李禹煥《刻みより No.97》
美術作品は、見る者に対して、色や形が表す内容や意味を伝えると同時に、制作者の動きの軌跡を教えてくれます。例えば、油彩画をよく観察すると、絵具の厚みやかすれから、どのように筆を置いて、どのくらいの力を入れて、どの方向に動かしたのか、その瞬間の画家の動きを読み取ることができるでしょう。本展では、作品を芸術家たちの痕跡として捉えて作品を紹介します。
板の表面にノミの彫跡がつけられた
さらに、林葵衣をゲスト作家に招き、音を“唇拓”で表現する作品を紹介します。今目の前にある作品は、どのように作られたものなのか、制作の経過を想像してみましょう。

大西伸明《shoha burokku》
撮影:宮脇慎太郎

林葵衣《 phonation-question-》
2020年度 第4期常設展 〔常設展示室2〕 讃岐漆芸に見る吉祥図
磯井如真《存清六角香盆》
鶴や亀、松竹梅など伝統的な吉祥図は、絵画や工芸作品だけでなく生活の中で目にする広告などにも度々使用されてきました。本展では、様々な吉祥図が見られる讃岐漆芸の作品を展示し、その由来や意味とともに紹介します。
藤川
同じ吉祥図でも作家によって表現方法や組み合わせは様々です。伝統的な図柄が讃岐漆芸作品においてどのように展開していったのか、それぞれの作品の違いをお楽しみください。

磯井正美《蒟醤 むらさき箱》

玉楮象谷《印筥》

玉楮象谷《狹貫彫堆黒 松ヶ浦香合》

石井磬堂《紅花緑葉 桐鳳凰之圖 香盒》
展覧会基本情報
会期:
2021年1月5日(火曜日)~3月28日(日曜日)
(ただし、常設展示室1は3月10日(水曜日)まで。3月13日(土曜日)~3月28日(日曜日)は「第38回伝統漆芸展」を開催)
会場:
1階常設展示室
休館日:
月曜日
(ただし、1月11日(月曜日・祝日)開館、12日(火曜日)休館)
3月11日(木曜日)、12日(金曜日) は展示替えのため休室
開館時間:
午前9時30分~午後5時
(ただし、特別展開催期間2月6日~3月21日の金曜日・土曜日は午後7時まで)
主催:
高松市美術館
観覧料:
【一般】 200円(160円)
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※高松市キャンパスメンバーズ制度に加盟する大学等の学生証所持者は入場無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
関連イベント
林葵衣 公開制作&ワークショップ
内容:
ゲスト作家林葵衣による公開制作を行います。
声を出しながら口紅を塗った口で、壁に痕跡を残す “唇拓”の作品を制作します。
開催日時:
2021年1月9日(土曜日)午後1時~午後2時頃
会場:
1階常設展示室
参加料:
無料(ただし常設展観覧券は必要です)、事前申込み不要
林葵衣ワークショップ
内容:
声を形として残す“唇拓”。好きな言葉や形として残したい言葉をそれぞれ考え、
その言葉を発しながら、唇を紙に押し当てる“唇拓”を実際に体験します。
※口紅を塗って唇を紙に押し当てます。アレルギーがある方や肌の弱い方はご注意ください。
開催日時:
2021年1月9日(土曜日)午後2時30分~午後4時
会場:
3階講座室
参加料:
500円
申込み:
事前に高松市美術館(087-823-1711)に電話申込み。
2020年12月18日(金曜日)より申し込み開始。
ギャラリートーク
開催日時:
2021年1月16日(土曜日)午後2時~
会場:
1階常設展示室
聴講料:
無料(ただし観覧券は必要です)
ポケット学芸員がご利用いただけます!
スマートフォンで利用できるアプリ「ポケット学芸員(外部サイト)」をダウンロードしていただくと、
本展の展示解説を音声で聞くことができます。
詳しくは会場設置のパンフレットをご覧ください。
(ご自身のスマートフォンとイヤホンをご用意ください)
●ナレーションは高松第一高等学校放送部の皆さんに御協力いただいております!
