石田尚志 絵と窓の間
特別展
石田尚志 絵と窓の間
2025年8月8日(金曜日)~10月5日(日曜日)
瀬戸内国際芸術祭参加番号:tk14
時間芸術への窓ともいえる「映像」、その画面には、生成と変容を続ける絵画、場の光や闇がもたらす空間の質的な変化、そして画家の思考の軌跡が残されています。映像と空間あるいは立体造形とともに構成されるインスタレーションへの展開を経て、近年の石田は10代以来となるカンヴァスに絵筆を走らせ、空間と時間を“静止した平面”へ描き表すことに再び取り組んでいます。2015年以来の大規模な個展となる本展では、代表作と新作を中心に多数の初公開作品を含む約80点の作品を展観し、石田 尚志の仕事を再考します。

(1)石田尚志《絵と窓の間》 2018年 ©Ishida Takashi

(2)神奈川県立近代美術館 葉山での新作制作風景 2024年

(3)石田尚志《夜の海》 2024年
©Ishida Takashi
(4)石田尚志《REFLECTION》 2009年
©Ishida Takashi

(5)石田尚志《浜の絵》 2011年
©Ishida Takashi

(6)石田尚志《渦巻く光》 2015年
©Ishida Takashi

(7)石田尚志《弧上の光》 2019年
©Ishida Takashi

(8)石田尚志《庭の外》 2022年
©Ishida Takashi

(9)石田尚志《正方形の窓》 2015年 ©Ishida Takashi
出品作家紹介
撮影:白井晴幸
石田 尚志/Ishida Takashi
1972年東京都生まれ。10代より本格的な絵画制作、1992年頃より映像制作を始め、《部屋/形態》(1999年)で「イメージフォーラム・フェスティバル1999」特選受賞。愛知芸術文化センター委嘱作品《フーガの技法》(2001年)等が注目を集め、以後、国内外の映画祭や美術展に参加。2007年五島記念文化賞美術新人賞受賞。2025年第75回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。多摩美術大学教授。
主な個展に、2015年「石田尚志 渦まく光」(横浜美術館、神奈川/沖縄県立博物館・美術館)、2019年「石田尚志 弧上の光」(青森公立大学国際芸術センター青森)、2022年「庭の外」(タカ・イシイギャラリー、東京)等。その他、2017年「シャルジャ・ビエンナーレ13」(アラブ首長国連邦)、2016年「あいちトリエンナーレ2016」(愛知)等に参加。
展覧会基本情報
会期:
2025年8月8日(金曜日)~10月5日(日曜日)
休館日:
月曜日(ただし、8月11日(月曜日・祝日)、9月15日(月曜日・祝日)は開館、8月12日(火曜日)、9月16日(火曜日)は休館)
開館時間:
午前9時30分~午後5時(入室は閉館30分前まで)
(ただし、金曜日・土曜日は午後7時閉館)
※瀬戸内国際芸術祭夏会期(8月1日~8月31日)の金曜日・土曜日は午後8時閉館。
会場:
美術館2階展示室
観覧料:
【一般】1,200円(960円)※65歳以上も一般料金
【大学生】600円(480円)※高松市キャンパスメンバーズ制度加盟大学等の学生証所持者は団体料金
【高校生以下】無料
※()内は、前売、20名以上の団体、瀬戸内国際芸術祭2025パスポート提示料金
※前売券は、高松市美術館1階受付、高松市役所生協、ゆめタウン高松サービスカウンター、宮脇書店本店及び南本店にて8月7日(木曜日)まで販売。(詳細な販売開始時期は各店舗へお問い合わせください。)
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者(または障害者手帳アプリ「ミライロID」提示)は入場無料
前売特典
8月7日(木曜日)まで販売の前売券を購入された方にオリジナルグッズプレゼント!
※販売開始時期は各店舗へお問い合わせください。
「瀬戸芸美術館連携」プロジェクトチケットについて:
「瀬戸芸美術館連携」プロジェクト参加施設の展覧会を鑑賞できるお得な共通チケットです。
主催:
高松市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会、「瀬戸芸美術館連携」プロジェクト実行委員会(事務局:公益財団法人 福武財団)、独立行政法人 日本芸術文化振興会、文化庁
協力:
タカ・イシイギャラリー、多摩美術大学メディアセンター
令和7年度日本博2.0事業(委託型)
助成: 公益財団法人 花王・芸術・科学財団
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
みどころ
1.10代から最新作まで、石田尚志の「絵画」を再考
独学で油彩画を始め、映像制作や映像を含む空間インスタレーションの作品を経て、2010年代末から再びカンヴァスに向かっている石田尚志。10代前半の油彩画、近年の展開を啓いた2019年の《弧上の光》、さらに最新作の油彩画を通じて、「画家」としての石田を再考します。また40メートルを超えるロール紙に描かれた、石田作品の特徴のひとつ「絵巻」の原点となる貴重な初期作《絵馬》(1990年)を本巡回展で初公開します。
2.約10年ぶりの大規模個展。西日本初開催!
西日本における個展初開催となる本展は、石田尚志の2015年以来の大規模な個展でもあります。本展では、映像と立体を組み合わせた主要インスタレーションをはじめ、最新作の「絵画」に至るまで代表作と新作を中心に多数の初公開作品を含む約80点の作品を展観します。また、本展の第一会場である神奈川県立近代美術館 葉山の展示室で会期中に公開制作された新作映像も紹介します。
3.高松会場独自のサテライト企画を実施
神奈川県立近代美術館、アーツ前橋に続く本展の最終会場となる高松では、瀬戸内国際芸術祭の開催に合わせてサテライト企画を行います。美術館外壁にはに石田尚志が直接ドローイングを描いた高さ約10メートルの懸垂幕を展示するほか、一部会期中の夜間には外壁への映像プロジェクションを実施します。またブランチギャラリー(高松丸亀町商店街「しごとプラザ」ショーウィンドー)では懸垂幕にドローイングを描く様子を撮影したドキュメント映像を上映します。
サテライト企画
瀬戸内国際芸術祭の開催に合わせて、本展のサテライト企画を行います。
映像プロジェクション
開催日時:
8月8日(金曜日)~ 8月24日(日曜日)の金~日曜日・祝日
午後7時~午後9時
内容:
美術館外壁に映像プロジェクションが登場します。石田尚志がドローイングを描いた懸垂幕や美術館の建築に、石田がこれまでに制作した映像作品などを重ねて投影します。
ブランチギャラリー「特別展「石田尚志 絵と窓の間」プレ展示:REFLECTION」
会期:
6月10日(火曜日)~ 8月4日(月曜日)
場所:
ブランチギャラリー(高松丸亀町商店街「しごとプラザ」ショーウィンドー)
内容:
本展のプレ展示として、石田尚志《REFLECTION》(2009年、高松市美術館蔵)を上映します。
ブランチギャラリー「特別展示 石田尚志制作ドキュメント」
会期:
8月8日(金曜日)~ 10月5日(日曜日)
場所:
ブランチギャラリー(高松丸亀町商店街「しごとプラザ」ショーウィンドー)
内容:
高さ約10メートルの懸垂幕に石田尚志がドローイングを描く様子を撮影したドキュメント映像を上映します。原画となる懸垂幕は、展覧会会期中に高松市美術館の外壁に展示されます。
関連イベント
アーティストトーク
開催日時:
8月9日(土曜日)
午後2時~午後3時(開場:午後1時45分~)
登壇:
石田尚志(本展出品作家)
会場:
美術館1階講堂
定員:
100名
参加費:
無料、申込不要 ※先着順
当日会場にお越しください。
記念パフォーマンス「O JUN/ISHIDA Takashi:『交戦/ 光線』」
開催日時:
8月24日(日曜日)
午後5時30分~午後7時
出演:
石田尚志(本展出品作家)、O JUN(画家)
会場:
美術館1階エントランスホール
参加費:
無料、申込不要
当日会場にお越しください。
※当日の詳細は後日ホームページに掲載します。
エントランス・ミニコンサート「石田尚志─創作を紡ぐ音─」
開催日時:
8月16日(土曜日)
Ⅰ部:午後1時~午後1時30分
Ⅱ部:午後1時45分~午後2時30分
演奏:
香川大学ウィンド・アンサンブル
会場:
美術館1階エントランスホール
定員:
70名程度
参加費:
無料、申込不要
当日会場にお越しください。
ギャラリートーク
(学芸員)
8月10日(日曜日)、9月15日(月曜日・祝日)
各日午後2時~
(ボランティアcivi)
会期中の日曜日(ただし、8月10日(日曜日)、8月24日(日曜日)を除く)
各日午後2時~
会場:
美術館2階展示室
参加費:
無料(ただし、観覧券は必要です。)、申込不要
美術館の日
日時:
2025年8月23日(土曜日)
内容:
当館の誕生日をお祝いし、どなたも観覧料無料となります。
ふらっとアート「色と形と時間を重ねよう」
(制作例)
内容:
透明な袋にカラーセロファンを入れて重なりを楽しみます。
対象:
どなたでも
会場:
中2階「こども+(プラス)」
実施日:
会期中いつでも
2025年8月8日(金曜日)~2025年10月5日(日曜日)
午前9時30分~午後5時(金曜日・土曜日は午前9時30分~午後7時)
休室日:
月曜日(ただし、8月11日(月曜日・祝日)、9月15日(月曜日・祝日)は開室、8月12日(火曜日)、9月16日(火曜日)は休室)
「つくりかた」を見ながら、いつでも自由に作れます。
参加費:
無料、予約不要
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