2024年度 コレクション展4
コレクション展
写真は1830年代末に発明されて以来、視覚情報を伝える重要な役割を担ってきました。芸術の世界では、単なる技法にとどまらず、それ自体が作品として成り立つ存在とみなされています。この認識は、写真が特に20世紀以降に新たな表現方法として取り入れられ、さまざまな美術動向と相互に影響を与え合うなかで、次第に深まっていったものです。現実を忠実に再現する描写性や、複製が容易で広く流通する特性など、写真の独自性は芸術そのものの捉え方を変える役割も果たしてきたのです。
今回の展示では、15作家17作品を通じて、写真が記録手段の枠を超え、芸術表現として発展してきた歴史を振り返ります。写真と芸術の境界を押し広げたマン・レイの作品をはじめ、アンディ・ウォーホルや森村 泰昌らによるポートレート、大辻 清司や山中 信夫たちのコンセプチュアルな作品、やなぎ みわや蜷川 実花など女性作家ならではの視点で表現した作品、
※令和7年1月21日(火曜日)~3月16日(日曜日)まで1階図書コーナーにて特別企画「藤安淳展 かさなるひかり」を開催します。期間中はぜひ併せてお楽しみください。
画像:森村 泰昌 《肖像(ヴァン・ゴッホ)》 1985年
〔常設展示室2〕香川の人間国宝-技の伝承
人間国宝とは、文化財保護法に定められている重要無形文化財保持者のことで、芸能や工芸技術など特に重要なわざを体得している人を認定しているものです。1955(昭和30)年に重要無形文化財保持者の第一次認定が発表されて以来70年が経過し、これまでに、工芸技術・芸能両分野で計395名が認定されています。
香川県ではこれまでに、
本展では、香川県が輩出した6人の人間国宝(重要無形文化財保持者)の名品31点を通じて、讃岐漆芸の魅力を探ります。
画像:磯井 如真《蒟醤 筆筥 銀葉アカシヤ之図》 1957年 撮影:高橋 章
展覧会基本情報
会期:
2025年1月7日(火曜日)~2025年3月30日(日曜日)
※常設展示室1は3月8日(土曜日)から30日(日曜日)は「第42回日本伝統漆芸展」を開催。
会場:
1階常設展示室
休館日:
月曜日(ただし、1月13日(月曜日・祝日)開館・2月24日(月曜日・振休)、1月14日(火曜日)・2月25日(火曜日)休館)
※3月6日(木曜日)、3月7日(金曜日)は展示替えのため休室。
開館時間:
午前9時30分~午後5時
(ただし、特別展開催期間中の金曜日・土曜日(2月1日~3月16日)は、午後7時まで)
主催:
高松市美術館
観覧料:
【一般】200円(160円)
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者(または障害者手帳アプリ「ミライロID」提示)は入場無料
※高松市キャンパスメンバーズ制度加盟大学等の学生証所持者は無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
関連イベント
ギャラリートーク
開催日時:
2025年3月1日(土曜日)午後2時~
会場:
1階常設展示室
聴講料:
無料(ただし観覧券は必要です)