2011年8月24日 赤松きよさんワークショップ
子どものアトリエ 赤松きよ先生
2011年8月3日(水曜日)
香川県内の若手美術家 赤松きよ先生を講師に招いてワークショップ『みんなちがう じぶんの手の地図をつくろう』を開催しました。
手の地図って何のことでしょう?
みんな自分の手のひら、指先を見てください。
この手や指のシワ、そう手相や指紋のことですね。
このシワは、隣の人、友達、家族とも違う自分だけのものなんです。
だけども、そんなたった一つの手も成長するにつれてどんどん形を変えていくんですよ。
そんな、きよ先生のお話を聞きながら、キューブ型の2キロもの土粘土を全身全霊込めて手で潰して平らにします。
これがなかなか力のいる作業なんです。
土と格闘する子どもたちの姿はとても楽しそうでした。
粘土の触感がだんだん気持ちよくなってきたみたいですね。
平らになった粘土には、それぞれの手の跡がついています。
よく見てみてください!
指の跡、爪の跡以外にも手のシワもついていますよね。
手の跡がついた平らな粘土の縁に壁をつけていきます。
お皿のようになってきましたね。
そしたら、今度はそこに石膏を流して型を取ります。
ところで!みんな石膏って知っていますか?
首をかしげる子どもたちに、きよ先生は石膏の歴史や色んな特長を教えてくれました。
石膏は型をとるのにとっても便利です。
歯医者で歯型をとるときも使いますよね。
他には建物にも使われているし、エジプトのピラミッドの中にある王の棺にも使われていたそうですよ。
そんな石膏という白い粉を水に溶かしていく、きよ先生の姿と話にみんな夢中です。
石膏が固まる間、小谷元彦展を鑑賞しました。
ぞして、講座室に戻り固まった石膏を粘土から外してあげます。
外すときは、そーっと、そーっと優しくね!
石膏は壊れやすいので注意です。
粘土の型から外した石膏を見ると…!さっき付けた自分の手の跡が立体になって出てきました。
予想外のダイナミックな形に驚きの声があがります。
よくよく出てきた形を鑑賞しながら、隙間に挟まった粘土を爪楊枝でこそぎ落としてあげます。
粘土も取れて綺麗になったら、思い思いの色を着色していきました。
「想像していた形と全然違う形が出てきた!でもそれが面白くてよかった!」
そんな感想を子どもからもらいました。
この日の作ったみんなの作品は、3階講座室前にて展示中です。
今しかない自分だけのカタチを残すことができましたか?
