6月26日(土曜)「友の会ふれあいコンサート~魅惑のヴァイオリンnight~」を開催しました。
人と人との心を結びつける音楽。それは音楽に限らず、芸術のすべてが持つ力です。
普段は美術を展示する高松市美術館でのコンサート。
どんな楽しい音楽の時間が繰り広げられたのでしょうか。
今回の演奏者は、現在、東京でご活躍されている香川出身のヴァイオリニスト地行 美穂さんです。
そして伴奏は、なんとお母様。夢の親子共演です。
第一部 美しいヴァイオリンの調べ
・愛の挨拶/エルガー
・愛の喜び/クライスラー
・愛の悲しみ/クライスラー
・雨の歌より第1楽章/ブラームス
・チャルダッシュ/モンティ
「愛の三部作」から始まる第一部は、地行さんならではのヴァイオリンに聞き惚れ、その音からは耳だけでなく、心にも深く響く感情が伝わってきました。
特に素晴らしかったのが、ブラームスの「雨の歌より第1楽章」。
叶わぬ恋人クララ・シューマンのためにブラームスが作曲したというこの曲。
美しすぎる音色にこめられた切なく悲しい思いにみなさん感動したことでしょう。
第二部 心で聴く音楽
・日本編
夏の思い出、涙そうそう
・ヨーロッパ編
スペイン、サリーガーデン(アイルランド)、グリーンスリーブス(イギリス)、ハンガリー舞曲
・アメリカ編
名曲メドレー(編曲;m.chigyo)
・川の流れのように
なんと!第二部の登場には、「津軽海峡冬景色」を演奏しながらの登場!
美しい水色のドレスから真っ黒な衣装に着替えた地行さんはとてもカッコよかったです。
第二部では、私たちを連れて、ヴァイオリン一本で世界中を駆け巡ってくれました。
魔法のように次々と飛び出す世界の音楽に乗って楽しむ観客の皆様は笑顔でした。
もちろんその中には、私たちのよく知る日本の音楽も入っていました。
日本の民謡、演歌を弾くことが多かったという地行さん。
改めて知った日本の音楽の素晴らしさを今回のコンサートでヴァイオリンを通じて皆さんに伝えたかったとおっしゃいました。
ヴァイオリンで演歌!?
プログラムを見た方は誰もがそれを疑ったと思います。
しかし、地行さんの奏でるこぶし、その美しい音色は、残していくべき日本の音色だということを再確認できたように思います。
地行さんのリクエストで舞台を飾ったのはロバート・インディアナの「A GARDEN OF LOVE」という版画作品。
彫刻としても世界中に設置されているこのLOVEのイメージを背景に奏でられたのは親子愛か郷土愛か…?
さて、このコンサートに集まった人々の胸にはどんな愛の力が響き渡ったでしょうか。
