友の会ミュージアムコンサートを開催しました。
7月18日(土曜日)、香川の若手演奏家によるふれあいサマーコンサート ~チェンバロとソプラノの夕べ~ が開催されました。
「ぜひ日本の歌が聴きたい!」そんなわがままを叶えてくれたのは、渡部 志乃さん(チェンバロ)と佐野 翔子さん(ソプラノ)。
そもそも、チェンバロは、バロック時代のヨーロッパで広く使われた楽器。
日本の歌を奏でることなど、思ってもみなかったのではないでしょうか。
第一部は、チェンバロの独奏。
渡部さんは、ドイツの国立大学で国家演奏家資格を最優秀の成績で取得した実力派。
その技能はすばらしく、ヘンデルやバッハの音楽が、夕暮れ時のエントランスホールに響き渡り、バロック時代の雰囲気を見事に再現してくれました。
第二部は、チェンバロとソプラノ。
オペラの出演経験のある佐野さん。
歌声もさることながら表現力も抜群です。
恋の喜びを高らかに歌ったかと思えば、悲嘆にくれるクレオパトラを演じきり、会場の興奮が最高潮に達したところで、「この道」「浜辺の歌」「夏の思い出」など、心にしみる日本の名曲を披露してくれました。
アンコールの曲は「ふるさと」。
チェンバロと日本歌曲、ふたつが合わさったことで、さらに感動が高まったという声も多く聞かれ、郷愁の気持ちは、国も時代も超えて、人々の心の琴線に触れるそんな想いを胸に、大盛況のなかコンサートは幕を閉じました。
