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2022年度 コレクション展4

コレクション展

〔常設展示室1〕素材とあそぶ―令和3年度新収蔵作品を中心に―

 現代アートの作品には様々な素材が使用されています。油彩、水彩、アクリルなどの絵具はもちろん、時には画材ではない素材も作品に生かされています。本展では、令和3年度(2021年度)新収蔵作品を中心に、素材に注目して高松市美術館のコレクションを紹介いたします。
 架空の「大正生まれの三流画家ユアサヱボシ」として制作を続けるユアサ エボシの《GHQ PORTRAITS》では、戦後の瓦礫を素材にアメリカ兵の似顔絵を描いたという設定のもと、古い瓦が使われています。アメリカの石油パイプライン建設にまつわる争いや問題をテーマにした加藤 翼の映像作品《Underground Orchestra》では、住処を追い出されたプレーリードッグたちの新しい巣穴につけたベルの音が鳴り響き、地上から見えない彼らの存在を知らせます。《無名》は、谷澤 紗和子による陶土と貝殻を合わせて焼成した無数の陶人形と、作家の藤野 可織が執筆した小説とが対になった二人の合作です。その他にも、油彩で「変顔」の自画像を描き続ける松井 えり菜や、つないだ牛皮に動物を描いた鴻池 朋子の作品を紹介します。
 それぞれが表現に合わせて選び用いた素材の違いを感じながら、高松市美術館のコレクションをお楽しみください。

画像:ユアサ エボシ《GHQ PORTRAITS》(部分)2017年

ユアサ エボシ《軍装の自画像》2022年

加藤 翼《Underground Orchestra》2017年
© Tsubasa Kato
Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

谷澤 紗和子/藤野 可織《無名》(部分)2015年

松井 えり菜《エブリデー審判デイズ》2020年
©Erina Matsui
Courtesy of ANOMALY

〔常設展示室2〕讃岐漆芸の美―アムステルダム国立美術館漆芸展出品作品を中心に―

 今夏、アムステルダム国立美術館で開催された「Breaking out of Tradition(伝統からの脱却)」をテーマにした「Modern Japanese Lacquer(近代日本の漆芸)」展に、アメリカ、オランダ、スイス、ドイツの美術館や個人のコレクションとともに高松市美術館のコレクションから 6 点が出品されました。明治維新後、漆芸家たちは近代的なアイデンティティと表現方法を求めて、新しい技法を見出したり、モティーフや扱う素材に独自性を持たせたり、と様々な挑戦を行いました。磯井 如真や音丸 耕堂といったその時代を生きた讃岐漆芸の作家たちも、新しい顔料や技法、意匠を積極的に取り入れました。そして、彼らの多彩な表現と精緻な技術は、現代にも受け継がれています。
 本展では、「Modern Japanese Lacquer」展に出品された、石井 磬堂《狭貫彫 堆黒 香卓》や音丸 耕堂《堆朱板文庫 昆蟲之圖》、《彫漆椿文手箱》、磯井 如真《堆朱 柿香盒》のほか、出品された作品とは異なる技法や意匠に挑戦した彼らの作品や、讃岐漆芸の祖である玉楮 象谷の作品も併せて展示いたします。
 讃岐漆芸の精緻な彫りと豊かな色彩、そしてそれぞれの作家たちの個性溢れる表現を高松市美術館のコレクションを通してお楽しみください。

音丸 耕堂「彫漆椿文手箱」 1943年 撮影:高橋 章

磯井 如真《堆朱 柿香盒》
撮影:高橋 章

音丸 耕堂《彫漆八仙花 香合》 1950年頃
撮影:高橋 章

石井 馨堂《狭貫彫 堆黒 香卓》 1931年
撮影:高橋 章

高橋 皖山《荷葉紅魚 野菜類之圖 堆朱肉池》 
撮影:高橋 章

展覧会基本情報

会期:
2023年1月5日(木曜日)~3月26日(日曜日)

会場:
1階常設展示室
休館日:
月曜日(ただし、1月9日(月曜日・祝日)は開館、1月10日(火曜日)は休館)
※3月9日(木曜日)、10日(金曜日)は展示替えのため休室。

開館時間
午前9時30分~午後5時
(ただし、特別展開催期間中(2月11日~3月21日の金曜日・土曜日は、午後7時まで)
※常設展示室1は3月11日(土曜日)から26日(日曜日)は「第40回日本伝統漆芸展」を開催。
 
主催:
高松市美術館
 
観覧料:
【一般】200円(160円) 
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者(または障害者手帳アプリ「ミライロID」提示)は入場無料
高松市キャンパスメンバーズ制度加盟大学等の学生証所持者は無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
 
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
 

関連イベント

ギャラリートーク

開催日時:
2023年1月21日(土曜日)午後2時~
会場:
1階常設展示室

聴講料:
無料(ただし観覧券は必要です)

内容:
目が見えない人、見えにくい人、見える人とでペアになり、目で見るだけでなく、作品に手で触れたり音を聞いたり意見交換しながら作品を鑑賞します。
開催日時:
2023年3月5日(日曜日)午前10時~正午

会場:
1階常設展示室

定員:
目が見えない・見えにくい人4人、その他の人4人(要申込)
※先着順

聴講料:
無料(ただし観覧券は必要です)

申込方法:
お電話(087-823-1711)にて受け付けます。
2月3日(金曜日)~3月3日(金曜日)までの間に高松市美術館へお電話でお申し込みください。
※定員に達した場合は、期限前に受付を終了する場合があります。

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高松市美術館公式サイト

〒760-0027香川県高松市紺屋町10番地4
電話:087-823-1711 ファックス:087-851-7250
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