高松アオハルめぐり（広報高松2月号掲載） ※サイドストーリー有

高松高校では「第九・歓喜の歌」演奏発表会が、師走の伝統行事として行われています。

　今回の演奏会には、高松高校のオーケストラ部や吹奏楽委員会からなる「高高第九管弦楽団」をはじめ、校内オーディションで選ばれたソリスト、OB・OGらでつくる管弦楽団、また、生徒や保護者、地域の人たちなどで結成した「高高第九合唱団」など、約300人が参加。

　本番を目前に控えた練習では、オーケストラ部の部員たちが、教室で一音一音確かめるように丁寧に楽器を演奏していました。中でも、第九の演奏で引退を迎える2年生の生徒たちは「今回の演奏会が自分たちの集大成になるので、悔いが残らないように、最後の最後まで精一杯練習を頑張りたいです」と口をそろえ、日が沈み、辺りが暗くなるまで、校舎内に美しい音色を響かせていました。

　そして迎えた本番当日。優雅で華やかな演奏と伸びのあるソリストの歌声、169人の力強いハーモニーが観客を魅了。仲間と奏でる最後の第九に、演奏しながら涙する生徒の姿もありました。

　見事な演奏に、生徒の保護者など、会場に詰めかけた聴衆から、惜しみない拍手が送られました。　

　本番を終えた生徒たちは「120点の演奏ができました。思い残すことはありません」と充実した表情で話してくれました。

　36年続く高松高校の「第九・歓喜の歌」演奏発表会。

　今回も迫力ある演奏と歌声が師走の空に響き、多くの人に喜びと希望を届けました。