このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
  • くらしの情報
  • 観光・文化・スポーツ
  • 事業者の方
サイトメニューここまで

本文ここから

第4章 重点課題の展開 2

更新日:2024年4月30日

2 社会参加と交流の促進

 地域共生社会の実現のためには、全ての市民が障がいについて正しく理解していくことが大切になります。障がいに対して十分な理解を深めることができるよう、日常的・継続的な啓発・広報活動を展開します。
 文化・芸術活動、スポーツの振興等は障がいのある人の社会参加において重要な役割を担っています。様々な活動への支援を通して、社会参加の促進を図ることで市民への障がいや障がいのある人への理解促進を図ります。また、障がいのある人の社会参加の促進にとって必要となる環境整備に努めます。

【目標管理事業】
事業内容

目標項目・
見込項目

令和4年度
実績

令和8年度
目標・見込量

障がい者施設等への芸術家の派遣
(障がい者アートリンク事業)

参加者数
(延べ)

3,299人 3,600人
パラスポーツ推進事業 イベント件数 19件 22件

(1)障がいへの理解の推進

【現状と課題】

 本市では、様々な媒体を通じて、障がい及び障がいのある人の理解を促進する啓発・広報活動に取り組んでいますが、アンケートやグループインタビューでは、就職や仕事を続ける上で、充実してもらいたい支援として、「周囲の理解を深めるための啓発・広報活動」が求められている状況です。
 障がいについて市民が正しい理解と認識を深めるよう、マスメディアの協力も得ながら、計画的かつ効果的な啓発・広報活動を行い、心のバリアフリーを促進するとともに、ボランティア、障がい者団体や市民等、幅広い層の参加による啓発・広報活動の推進が必要です。
 また、市民が障がいを正しく理解するためには、障がいのある人とない人との直接的な触れ合いや多様な交流の機会を拡大させていくことが重要です。

【具体的取組】

  • 10月1日の「高松市障害児を守る日」を中心に、各種啓発事業を行います。
  • 障がいについての正しい理解と認識を深めるため、関係機関と連携しながら、障害者週間、精神保健福祉普及運動等の各種行事を開催し、市民への啓発活動を行います。
  • 精神障がいのある人への偏見を解消し、地域で支えるため、「こころの健康セミナー」を開催する等、精神疾患やアルコール問題等の精神保健への正しい理解の普及啓発を行います。
  • 障がいのある人や障がい者団体の自主的、主体的な活動を積極的に支援するため、広報紙やテレビ、ケーブルテレビ、ホームページといった広報媒体で、障がいのある人の自立や社会活動への参加に向けた様々な取組を紹介します。
  • 自殺予防のためのゲートキーパーの周知や、こころの病気について正しい知識と理解を深めるためのこころの健康に関する啓発を、地域や職域で行います。
  • 保育園(所)を開放し、在宅の障がい児や、その親等との交流や触れ合いの場を提供します。
  • 障がい児に対する理解をより一層深めるため、障がい者(児)と中学生・高校生との交流の機会を拡大します。
  • 発達障がい児・者への基本的な理解を深め、ライフサイクルに応じた支援体制や、地域で生活していくための支援について学ぶ「発達障がい児・者サポーター養成講座」を実施します。
  • 吃音や内部障がい、高次脳機能障がい等の外見からは分からない障がいについて、周知啓発を図るとともに、ヘルプマーク・ヘルプカードの更なる普及を推進します。
  • 身体障害者補助犬法に基づく、補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)への市民の理解を深めるための啓発活動に取り組みます。
  • 各種障がいのシンボルカラーをライトアップすることにより、障がいに対する理解促進の気運の醸成を図ります。
【コラム1】
障がい福祉に間する主な記念日等

 ●4月2日 世界自閉症啓発デー
 ●4月2日~8日 発達障害啓発週間
 毎年4月2日は、国連の定めた「世界自閉症啓発デー」です。この日が平成19年に制定されて以降、自閉症やその他の発達障がいに対する理解を進めるための啓発活動が世界的な規模で展開されています。
 世界自閉症啓発デーは、平成19年12月の国連総会において、カタール王国王妃の提案決議を受けて制定されました。翌年からは、毎年4月2日に、世界の人々に自閉症やその他の発達障がいに対する正しい理解を広めるために、国連事務総長が全世界に向けたメッセージを公表するとともに、世界各国で著名なランドマークを自閉症の方々が好むと言われる青い光で照らすイベントが行われています。
 ●9月23日 手話言語の国際デー
 「手話言語の国際デー」は手話言語が音声言語と対等であることを認め、ろう者の人権が完全に保障されるよう、国連加盟国が社会全体で手話言語についての意識を高める手段を講じることを促進するため、平成29年12月19日に国連総会で決議されました。
 本市においても、平成31年3月に「高松市手話言語及び障害のある人のコミュニケーション手段に関する条例」を制定し、手話が言語であることの理解の増進に努めるため、必要な施策を実施しています。
 ●12月3日 国際障害者デー
 昭和57年12月3日に、国連総会において「障害者に関する世界行動計画」が採択されたことを記念し、平成4年の国連総会で、12月3日を「国際障害者デー」とすることが宣言されました。この日を中心に、世界各地で、障害者問題についての関心と理解を深め、障がいのある人が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加することを促進するための様々な啓発活動が行われます。
 ●12月3日~9日 障害者週間
 「障害者週間」は、平成16年6月の障害者基本法の改正により、国民の間に広く障がい者福祉についての関心と理解を深めるとともに、障がいのある人が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として、従来の「障害者の日」(12月9日)に代わるものとして設定されました。

 

(2)地域福祉とボランティア活動の促進

【現状と課題】

 障がいのある人が地域で安定した生活を営むためには、住み慣れた地域において、地域住民が支え合って生活できる環境を整備するとともに、地域コミュニティを軸とした、地域自らのまちづくり活動を積極的に支援する等、地域福祉を促進する必要があります。
 本市では、「高松市地域福祉計画」に基づき、「自助、互助・共助、公助」の観点から、市民・地域・行政の協働により、地域福祉を推進しています。地域福祉において、ボランティア活動等の互助・共助は大きな役割を担っています。
 また、地域共生社会の実現には、地域を基盤とする包括的支援の強化が不可欠であるため、関係機関との連携を図り、引き続き、障がいのある人の生活を支える各種ボランティア活動に対する理解を深めるとともに、社会サービスの担い手としての役割が期待されるNPO等への支援及び企業等の社会貢献活動の活性化を促進することが重要です。

【具体的取組】

  • 障がいのある人が地域住民と支え合って生活できる環境を整備するため、地域福祉の中核的担い手である社会福祉協議会の事業に対する助成や、民生委員・児童委員の活動を支援します。
  • 障がいのある人・高齢者等が、住み慣れた地域で安心して生活することができるよう、市民・地域・行政が一体となって支え合う地域福祉を推進するために策定した、地域福祉計画の普及啓発を図るとともに、地域コミュニティを軸とした地域福祉活動を促進します。
  • 手話奉仕員を養成する等、地域に根ざしたボランティア活動を促進します。

(3)障がいのある人の文化・芸術活動の振興

【現状と課題】

 文化・芸術活動は、障がいのある人が心豊かな生活を送る上で、重要な役割を担っています。
 平成29年に制定された「文化芸術基本法」においては、その基本理念の中で「文化芸術を創造し、享受することが人々の生まれながらの権利であることに鑑み、国民がその年齢、障害の有無、経済的な状況又は居住する地域にかかわらず等しく、文化芸術を鑑賞し、これに参加し、又はこれを創造することができるような環境の整備が図られなければならない。」と規定されています。このような考えのもと、平成30年には「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」が施行されました。
 障がいのある人の芸術及び文化活動への参加を通して、生きがいや自信を創出し、その個性と能力を発揮することで、障がいのある人の自立と社会参加を促進するため、活動や発表の場等を設けるとともに、公共施設において、障がいの特性に応じた文化芸術を鑑賞しやすい環境の整備を図ることが必要です。

【具体的取組】

  • 文化・芸術活動に、障がいのある人が気軽に参加できるよう、講演会等に手話通訳者や要約筆記者等の派遣を行うなどの環境整備に努めます。
  • 文化・芸術活動の行える施設を、障がいのある人が利用しやすいよう整備するとともに、施設の入園料や利用料等を減免します。
  • 障がい者アートリンク事業により、障害福祉サービス事業所等へ芸術家を派遣し、創作活動を支援します。
  • 障がいのある人の芸術には、その表現や創造の過程が高く評価されるものも数多いことから、障がいのある人による質の高い芸術作品の鑑賞機会拡大につなげるため、各地の公立美術館等の事例研究を行います。

(4)パラスポーツの振興

【現状と課題】

 スポーツは、障がいのある人にとって、健康の維持・増進や機能回復訓練の手段に留まらず、爽快感、達成感、他者との連帯感といった精神的な充足や楽しさ、喜びをもたらし、さらには、社会参加の重要な機会として捉えられています。
 しかしながら、施設、介護者の問題や外出手段が確保できない等の理由により、参加の意思がありながら参加できない人も多いことから、スポーツに親しむ機会の少ない人に対し、参加機会を拡大するとともに、施設も障がいのある人の利用に配慮して、整備する必要があります。
 屋島レクザムフィールド(高松市屋島競技場)で、ジャパンパラ陸上競技大会を始めとした大会や合宿等の誘致を契機に様々な取組を行う中で、障がいのある人の社会活動への参加を促進する上からも障がいのある人のスポーツ団体やNPO等との連携を強化する必要があります。

【具体的取組】

  • 障がいのある人が参加しやすいスポーツイベントの開催に努め、各種パラスポーツ大会への参加を促し、スポーツ人口の拡大に努めます。
  • 市のスポーツ施設のユニバーサルデザイン化、使用料の減免等により、障がいのある人が利用しやすい環境を整備します。
  • 高松市身体障害者協会と共催で実施するスポーツ大会や障がい者団体等が主催する各種スポーツ事業を支援します。
  • 各種パラスポーツ大会の誘致を契機にパラリンピアン等との交流、パラスポーツ体験を通し、パラスポーツの普及啓発、競技人口の拡大に努めます。
  • 障がいのある人がスポーツに興味を持ち、また、親しむ機会を拡大するため、デフリンピック開催などの機会を捉え、スポーツの楽しさについて情報発信します。

(5)障がいのある人の社会参加機会の確保

【現状と課題】

 障がいのある人が、社会参加や自立するに当たり、社会見学や生活体験をすることは重要です。
 障がいのある人とない人との交流の機会を拡大し、障がいのある人が自然な形で参加できるような生活体験等の環境を整備するとともに、障がいのある人の積極的な参加を促進し、学校・職場・地域社会との触れ合いや交流の機会を拡大する必要があります。
 また、視覚障がいのある人等、視覚による書籍の表現の認識が困難な障がいのある人の社会参加にとって極めて重要である読書環境の整備について、電子書籍の普及を背景とした「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)」が令和元年に施行されています。

【具体的取組】

  • 知的障がいのある青年に対して、団体活動を通じた生きがいづくりや自立に向けた学習の場を提供するため、「知的障がい者青年教室」を開催します。
  • 読書バリアフリー法の趣旨を踏まえ、点字図書や大活字本、デイジー図書といった視覚障がいのある人等が利用しやすい資料の収集に努める等、市立図書館による障がいのある人向けサービスの充実を図ります。

お問い合わせ

このページは障がい福祉課が担当しています。
〒760-8571 高松市番町一丁目8番15号本庁舎2階
電話:087-839-2333
ファクス:087-821-0086

Eメール:syoufuku@city.takamatsu.lg.jp

本文ここまで


以下フッターです。

高松市

〒760-8571 香川県高松市番町一丁目8番15号
電話:087-839-2011(代表)
法人番号1000020372013
Copyright © Takamatsu City, All rights reserved.
フッターここまでページ上部へ