露店（屋台）において食品を調理する営業を始められる方へ

　高松市内で露店（屋台）など簡易な施設を利用して食品の調理を行う営業を行う場合、施設ごとに食品衛生法に基づく飲食店営業（露店営業）の許可を取得しなければなりません。なお、露店営業とは、次の形態を指し、仮設のテント、プレハブ等を利用して行う営業です。
○流し屋台営業（引き車等により屋台を設置する場所を移動して行う形態の営業）
○定置屋台営業（特定の場所に屋台を設置して行う形態の営業）
○仮設営業（祭礼、縁日等に際し、一時的に屋台を設営し、祭礼、縁日等に応じてその設営場所を移動して行う形態の営業）

○営業許可申請・営業届（様式第1号）
○営業施設の構造及び設備を示す図面（定置屋台営業の場合は、施設の設置場所が分かる配置図を含む。）
○食品衛生責任者の資格を有することが確認できる書類（コピー可）
○仕込み場所の営業許可証の写し（屋台でそのまま販売する飲食物（完成品）の調理を仕込み場所で行う場合であって、当該仕込み場所が高松市外の場合）
○水質検査成績書（使用水に井戸水等、水道水以外の水を使用する場合）
○取扱品目表（露営別記様式）
○申請手数料（8,000円）
○営業施設及び調理器具等（保健所敷地内に設営し、施設等に不備がないか確認します。）

※仕込み場所における作業内容に応じて、別途仕込み場所で営業許可の取得が必要となる場合があります。また、あらかじめ仕込み場所で調理したものを販売する場合は、併せて営業届の手続きが必要です。営業届の手続きは、原則、オンライン（食品衛生申請等システム）で行っていただきます。
※仕込み場所で調理した飲食物（包装したもの）を販売する場合、食品毎に食品表示が必要です。

取扱い品目は、簡易な調理（2工程以内）で提供できるものであって、固定店舗と同等の施設を利用する場合など一部例外を除き提供直前に加熱調理するものに限られています。
【取扱品目例】
　・焼きそば、お好み焼き、たこ焼き、唐揚げ、フライドポテト、うどん（温）等
　・たい焼き、大判焼き、ベビーカステラ、ドーナツ、ワッフル等
　・かき氷、既製品を注ぎ分けて提供するジュース、コーヒー、ビール等
【提供を禁止している食品、禁止している行為】
　・提供前に加熱調理しないもの（生野菜、刺身、冷うどん、冷そうめん等）
　・カットフルーツ、クリーム類（生クリーム、カスタードクリーム）
　・果実を絞る行為
　・食材の一次加工（野菜・果物・肉・魚介類の下処理）

「加熱」とは、細菌を死滅させるのに必要な温度・時間を指します。
具体的には、食品の中心部を75℃、1分間以上（ノロウイルスを死滅させるには85～90℃、90秒間以上）又はこれと同等の効果を有する方法です。
ただし、芽胞を形成する細菌（毒素を産生する細菌）は、この加熱で死滅しないため、加熱調理後はすぐに提供するか、65℃以上で保温してください。

○屋根、側面・背面をテント、板などで囲うこと（三方囲い）
○流水式手洗い設備（40～80リットル以上※1の給水タンク及び同容量の廃水タンク）
○手洗い洗剤、消毒液、ペーパータオル等
○調理に使用する器具、計量器等
○食品等を衛生的に保管するために必要な容器（必要に応じて冷蔵、冷凍機能を有するクーラーBOX等）※2
○冷凍・冷蔵庫及び加熱・殺菌等のための設備には、見やすい箇所に正確な温度計、圧力計等
○蓋付きゴミ箱
○照明器具
○必要に応じて発電機等

※1　手洗い用に備えていただく水の量は営業内容によって異なります。詳細は、保健所にご相談ください。
※2　乳製品、冷凍食品など保存方法が基準で定められている食品を保管する際（当該食品を引き続き翌日以降の営業に使用する場合）は、電気式冷凍・冷蔵庫を使用してください。

(1)申請書類等の提出
↓　（同日）
(2)施設の設営（施設等の確認）（問題がなければ、この日が許可日になります。）
↓　（許可証の交付には1週間程度かかります。お急ぎの場合は、ご相談ください。）
(3)許可証の交付（窓口で交付します。郵送を希望する場合は、申請時に返信用封筒（レターパックなど）を添付してください。）

○許可証を見やすい場所に掲示してください。
○HACCPに沿った衛生管理を実施してください。（衛生管理計画等の作成、実施状況の確認、記録の保存についは、「一般飲食店向けの手引書」を参考にしてください。）