自転車等駐車対策総合計画（以下、総合計画）とは、「自転車の安全利用の促進及び自転車等※の駐車対策の総合的推進に関する法律」（以下、改正自転車法）に基づき、自転車等の駐車需要の著しい地域などにおいて、自転車等の駐車対策を総合的かつ計画的に推進するため、自転車等駐車対策協議会の意見を聴いて、自転車等の駐車対策に関する計画を定めるものです。
　高松市では、平成11年3月に第1期総合計画、平成24年4月に第2期総合計画を策定し、自転車等の駐車対策に関する様々な施策を実施してきましたが、令和3年度末に第2期の計画期間が終了し、この度、新しく第3期総合計画を策定しました。

　本市は、平坦な地形と温暖で雨が少ない気候風土などから、自転車を利用しやすい環境が整っているため、通勤・通学、買い物など、日々の生活において、手軽に自転車が利用されており、人口に占める自転車利用者の割合も高く、また、観光に訪れた人にレンタサイクルが広く活用されるなど、地域の魅力等を楽しむ手段の一つとなっています。
　一方、自転車等駐車場が一定整備されてきているものの、放置自転車の残存や自転車利用者のマナーが依然として改善されず、市街地中心部や鉄道駅周辺では放置自転車等による通行障害や景観の悪化が問題となっていることや、また、近年は、新たなパーソナルモビリティの出現など、公共交通やレンタサイクルを含む多様な交通モードとの連携強化が求められています。
　このため、自転車利用の現状と課題を分析し、自転車をより安全かつ快適に利用できるよう、「高松市総合都市交通計画」、第2期計画期間中に策定された「高松市自転車活用推進計画」や「高松市立地適正化計画」などを踏まえ、「快適な駐車環境を創出するサイクル・エコシティ」の実現のため、新しい総合計画を策定しました。