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市長定例記者会見(令和2年4月9日)

更新日:2020年4月30日

日時・場所

(日時)令和2年4月9日(木曜日)  午前11時30分から11時55分まで
(場所)防災合同庁舎301会議室

報告事項

(1) 「子ども向けユニバーサルデザイン啓発パンフレット」の作成について
(2) 「広報 高松」の全戸配布及び、紙面リニューアルについて 
(3) 地域SNS「マチマチ」の運用開始について

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市長説明

 おはようございます。
 定例記者会見を始めます。
 今回、会場を広くして、皆さんとの距離を取っています。また、マスクをつけていると、聴覚障がい者の方が唇等の動きが読み取れないので、皆さまとの距離もあるということでマスクを外してお話させていただきます。
 まず、題材に入る前に、新型コロナウイルス感染症への対応について、一言申しあげます。
 御承知のとおり、国においては、一昨日、4月7日、新型コロナウイルス感染症の全国的、急速な蔓延により、特別措置法の規定に基づいた、緊急事態宣言が発令されたところです。
 本市では、この緊急事態宣言を受けて、昨日の午前中に第4回新型コロナウイルス対策本部会議を開催して、国が示した緊急事態宣言の内容に対する対応や、市立小・中学校、高松第一高等学校の再度の臨時休業などについて協議したところです。その他、新型コロナウイルス感染症への対応についても情報の共有、また、対策等について議論したところです。
 また、昨日は、本市で2例目、香川県では3例目となる新型コロナウイルスの感染者が新たに確認されたところです。今後、更なる拡大局面に陥らないように、市民の皆様と共に一丸となって、感染拡大防止に取り組まなければならないと私自身も改めて実感をしています。まさに今、国難とも言えるような状況かと思いますが、このような状況の中で、私から市民の皆様にお願いしたいことがございますので、次の3点についてお話をさせていただきます。
 まず1点目は、緊急事態宣言で7都府県が対象地域とされました。その都府県に対して、不要不急の往来を避けてください。また、県内あるいは市内においても、できるだけ不要不急の外出を控えるなど、感染拡大防止のためにご留意いただきたいと思います。御承知のとおり、この新型コロナウイルスは、人から人にうつるものです。ウイルス自体が移動するわけではありません。人と共に移動して、それで接触感染、飛沫感染が起きて拡大しているものですので、それが起こる原因となる外出、人との接触を、極力避けることが拡大防止につながりますので、ぜひとも、人と人との接触の機会を減らすということに、市民の皆様、一人一人が心がけていただきたいと思います。
 また、特に、「密閉、密集、密接」の、いわゆる3密の機会を極力避けていただくことをお願いしたいと思います。この3密の機会を避けることは、もちろん自分自身への感染を防ぐことにもなりますが、周りの多くの人たちの感染あるいは重症化を食い止め、いわば命を救うことにもつながるということを十分に自覚していただきたいと思っています。
 それから、自粛、自粛で色々大変かと思いますが、ご自身の心と体の健康を維持する行動も心掛けていただきたいと思っています。先ほども言いましたが、外出自粛と言うのは、人と会う機会をできるだけ少なくしてほしいという趣旨ですので、例えば、気分転換のための散歩や軽い運動等について、ご自身の健康のために心がけいただき、そして、免疫力の強化についても、皆様にご留意いただきたいと思います。
 新型コロナウイルスの感染を防ぐためには、このようなことを皆様一人一人が意識して、今までの行動をご自身が変えていただく、行動を変容していただくことが大事です。基本的には外出を控えて、自宅でじっといていただきたいということがお願いです。もちろん、状況に応じてですが、人と人との接触を避けることが基本です。ぜひ、このような心がけをお願いしまして、皆様方に更なる御理解、御協力をいただきたいと思います。市民の皆様と共にこの難局に立ち向かい、どうにか克服できることを心から願っています。
 それでは、題材に入ります。
 1点目は、子ども向けユニバーサルデザイン啓発パンフレットの作成についてです。
 本市は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の共生社会ホストタウンに登録されています。これを受けて、ユニバーサルデザインのまちづくりの更なる推進に取り組んでいるところです。
 この度、子ども向けユニバーサルデザイン啓発パンフレットをリニューアルしました。お手元に配付していますが、「さがそう!まちのユニバーサルデザイン」と題して、高松のまちの中にある様々なユニバーサルデザインを探しながら、心のユニバーサルデザインの重要性について気づいてもらう内容となっています。
 パンフレットは、毎年、市内の小学3年生を対象にして配布しています。また、昨年度作成した啓発映像もありますが、これと併せて授業等で活用していただくこととしています。
 このパンフレットを活用して、子どもの頃からユニバーサルデザインの考え方や、あるいは心のユニバーサルデザインの周知を図り、浸透に努めて、誰もが安心して快適に生活することができる、ユニバーサルデザイン社会の実現を目指していきたいと思います。
 周知方、よろしくお願いします。
 2点目は、「広報 高松」の全戸配布、及び紙面のリニューアルについてです。
 本市では、これまで広報紙について、自治会組織等を通じて配布していましたが、自治会加入率が60%を下回る状況を鑑み、広報紙の配布率の低下に対する問題意識を持っていたところです。広報紙の配布方法について、5月号から見直して、事業者等によるポスティングによる全戸配布としたところです。
 また、発行回数を月2回としていましたが、全戸配布の実施に合わせて月1回にしたいと思います。
 これまでお届けできていなかった世帯にも、市政情報を広報紙という形で確実にお届けすることが可能になりまして、より広く市民の皆様の認知が図られると考えています。また、タイトルロゴの「たかまつ」がひらがなでしたが、漢字に変えています。なお、内容やデザインについても大幅に刷新することといたしています。
 コンセプトとして、「みんなに伝わるやさしい広報紙」、「まちをもっと好きになる広報紙」の二つのコンセプトを掲げております。月1回の発行となり、ページ数は多くするつもりですが、それでも情報量が少なくなり、あるいは、情報の鮮度が落ちるということもありますので、写真を多く活用して、できるだけわかりやすく、またQRコードでインターネットの最新の情報に結び付けられるような工夫をしていきたいと思っています。
 誰もが分かりやすいと感じる「やさしい紙面づくり」を基本としながら、広報紙を通じて本市の魅力を多くの人に知ってもらい、愛着を持ち「もっと好きになる」ことで、いわゆるシビックプライドの醸成にも役立てていきたいと思っています。
 生まれ変わった広報紙の配布は、5月号として、今月20日から各世帯に配布予定です。
 周知方、よろしくお願いします。
 3点目は、地域SNS「マチマチ」の運用開始についてです。
 本市では、地域SNS「マチマチ」を運営する株式会社マチマチと広報機能の充実等の分野で連携・協力を行うものとして協定を締結したところです。これにより、来週15日から、地域SNS「マチマチ」において本市公式アカウントの運用を開始します。この公式アカウントを通じて、市政情報や各種イベント情報を発信していきたいと思います。この「マチマチ」のサービスによる取り組みは、中四国では本市が初めてです。
 「マチマチ」は、WEBブラウザ上で利用できるサービスで、地域SNSと位置づけられています。これは、通常のSNSと比較して、特定地域を対象とした利用が中心となることから、市からの情報が市民に直接届きやすくなるということです。その分、つながりが生まれやすいといった特徴があります。例えば、「近所に子どもが遊べる公園がないか?」といった地域における利用者同士のコミュニケーションが図れるとか、本市が発信するイベント情報等を、開催日ごとに閲覧できるほか、近くにお住いの方が登録したメールアドレスへイベント案内ができるというように、いわゆるプッシュ型とプル型の双方で様々なお知らせが可能となります。
 本市では、本サービスを通じて情報発信を行うことで、先ほどの題材で御説明しました「広報 高松」の発行回数の見直しにより課題となります情報量の確保や、タイムリー性について補完していきたいと思っています。 
 こちらのほうも、周知方、よろしくお願いします。

記者との質疑応答要旨

【記者】 
 高松盆栽の郷の長期的な戦略について

【市長】                         
 特に松盆栽は、本市の鬼無・国分寺地区が一大産地で、全国の生産量の8割近くを占めているといわれている。本市の特産品の一つであることは間違いない。これをさらに振興していくため、本市が中心となり、平成29年7月に「高松盆栽の郷」基本構想を策定した。そして、産地と一体となって、盆栽の歴史や文化、あるいは景観の保存、地域資源として有効活用するため、基本構想に基づいて、現在、様々な振興策を進めている。そのような中で、振興策の1つの大きな目玉となる、「高松盆栽の郷」という展示施設は、先月26日、高松盆栽の郷の竣工に合わせて、拠点施設の運営主体となるJA香川県と本市との間で高松盆栽の振興に関する協定締結式を行った。今後、この「高松盆栽の郷」を中心として、高松盆栽のブランド力の向上や観光の視点を取り入れた賑わい創出に向けた連携を図りながら、大いに高松盆栽をPRしていきたいと思っている。
 ただ、現在は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、非常に観光需要が落ち込んでいる。特に盆栽は、海外での人気の高まりが背景にあり、それに伴うインバウンド観光が見込めない状況となっている。ただ、指をくわえてばかりではなく、新型コロナウイルスの収束時期を注視しながら、今から、高松盆栽の認知度の向上や、あるいは、この地域の活性化に向け、盆栽の展示即売に加え、こけ玉づくりなどの魅力ある体験メニューの醸成や、将来に向けての周遊観光ルートの企画、新たな商品づくりなどを進めて、外国人観光客誘致や若者を対象にしたPRなど、収束時期をにらみながら、大いにアピールしていきたい。これらの取組により、盆栽が持つ産地イメージのブランド化につなげていきたいと思っている。

【記者】
 新型コロナウイルス感染者が受診した医療機関における感染予防策について

【市長】
 このような時期なので、各医療機関とも感染対策は十分取られているところで、実際、A・B医療機関ともしっかりとした対策が取られていると認識している。
 例えば、A医療機関では、待合室では長椅子の1つに患者1人を座らせ、患者同士の距離を十分にとっている。診察室でも、患者1人を入れて、診察後は患者の触れたテーブルやいすなどを全てアルコール消毒している。また、患者ごとに換気をした上で診察室に入れている。また、この感染者もそうだが、診察後は別室で対応している。他の患者との接触はほとんどない。
 B医療機関では、コロナの患者と思われる方は全て院外で診察と検査を行っている。レントゲンと取るために院内に入ることもあるが、レントゲンについては、その都度、消毒している。こちらも、他の患者さん、あるいは医療関係者との感染の拡大の恐れは極めて少ないと思う。

【記者】
 感染者の増加を見据えた人員体制の見直しについて

【市長】 
 新型コロナウイルス対策は保健所が中心となって、電話相談から始まり、様々な対応に当たっている。非常に厳しい状況で、一日に100件以上の電話相談があり、検体については、その都度きちんとした予防措置を取りながら運搬しなければならない。様々な業務が錯綜して、非常に大変な状況になっているので、市としても、例えば保健師のOBに手伝いを頼んだり、他の部局から保健所に人員を配置して人数を増やして対応するなど、できるだけの体制強化を図っている。実際、感染者について様々な疫学調査の可能性が出てきた場合には、ある程度対応できるような体制、予算的も含めて十分検討していきたい。

【記者】
 新型コロナウイルス感染拡大防止のための周知啓発について

【市長】
 国の緊急事態宣言が発せられ、7都府県が指定された。もちろん香川県は指定されていないが、近県の兵庫県や大阪府が指定にされている。しかも感染者数が急激にのびてきている。四国の中でも高知や愛媛では感染者数がのびてきている状況である。そうした中で、高松市や香川県で新たな感染者が判明して、感染経路、感染源が不明で、諸々の状況も踏まえ、小・中学校等についても再度の休業措置を取った。
 今後、市民の皆様に不要不急の外出の自粛を、これまで以上に強く訴えていく。しっかりとした正確な情報を市民の皆様にきちんと伝える努力をしていきたいと思っている。学校が休業になっても、子どもさんが家で居てくれればいいが、外出したのでは逆効果という場合もあるので、子どもに対しても、今回の学校休業の趣旨などを御理解いただけるように周知・広報に力を入れていきたいと考えている。
 
【記者】
 緊急事態宣言時における旅行等に対する考えについて

【市長】 
 緊急事態宣言が出された時に、総理大臣からも話があったが、指定された7都府県から地方への移動は極力控えてほしい。市の職員にも徹底はするが、どうしても仕事やその他の事情はあるかと思うが、不要不急の旅行は極力控えてほしい。機会ごとに訴えていきたい。

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