更新日:2025年2月19日
高松市と特定非営利活動法人TICOは、国際協力事業「JICA草の根技術協力事業」として、「カンボジア国救急医療に係わる研修コース・試験制度の構築と市民への応急処置法の普及事業」を協働で実施しています。
カンボジアでは救急医療に関する最低限の資機材と技術がないため、適切な処置ができずに落命するケースが少なくありません。その上、カンボジアの実情に合った救急医療の研修プログラムや教材が未整備で、人材育成も進まないため、現地の医療従事者の救急医療に関わる研修へのニーズは極めて高い状況にあります。
また、一般市民の中には、怪我や火傷などの時に誤った処置を行う人が多く、正しい応急処置法を学ぶ機会が必要です。
令和6年度の来日研修は、7月1日(月曜日)から13日(土曜日)までの期間で実施し、カンボジア国バッタンバン州の医療従事者(医師3名、看護師4名)が来高し、3月にも医療従事者(医師5名、看護師1名)が来高予定となっています。研修の一部を紹介します。
※令和6年度においては、2回目の来日研修(令和7年3月9日(日曜日)~3月25日(火曜日))を予定しています。
<申し込みフォーム>
本市では、「JICA草の根技術協力事業」として、カンボジアで救急医療支援を行っています。カンボジアの医療事業の報告や、研修で来日したカンボジアの医師ら6名との交流会を行います。
日時:令和7年3月23日(日曜日) 午後1時から午後4時まで
場所:高松市市民活動センター 会議室
定員:30人程度
*参加無料。どなたでも参加可能です。
*参加御希望の方は、3月21日(金曜日)までに、申し込みフォームから、もしくは協働コミュニティ推進課(TEL:087-839-2277)へ御連絡ください。
高松市消防局では、救急車の同乗実習を行うとともに、外傷処置の方法を実技を交えて学び、また、指令管制室において、救急要請を受けた際の対応について、見学させていただきました。
高松市立みんなの病院では、病院での救急医療体制や救急患者受入対応などについて、見学させていただきました。
実際に患者様を受け入れる際に、どのような手順で聞き取りをし、病院内での連絡体制をとっているのか、また、受入後のスタッフの動き方など、迅速な対応について学ぶとともに、使用している資機材についても丁寧に教えていただきました。
高松第一高等学校では、まず、校長先生から高校の仕組みや特徴を説明していただいた後、クラスに移動し、生徒の皆さんと交流させていただきました。
クラスでは、在校時間や給食など、カンボジアと日本の学校生活の違いや、カンボジアという国の現状についてお伝えし、意見交換をしました。生徒の皆さんには熱心に話を聞いていただき、授業終了後も質問に来ていただくなど、楽しく、充実した交流ができました。
今年8月、救急医療支援の技術指導のため高松市消防局職員(救急救命士)2人をカンボジア国へ派遣し、その市長への報告会を9月20日に行いました。2人は、カンボジア北西部のバッタンバン州の病院などを訪れ、医療の状況を視察し、医師等を対象に病院搬送までに必要な救急活動について実技指導を行いました。
派遣期間 令和6年8月12日(月曜日・祝日)から令和6年8月18日(日曜日)まで
派遣先 カンボジア国バッタンバン州