更新日:2024年1月1日
皆さま、明けましておめでとうございます。
12月25日(月曜日)、高松市に大谷翔平選手から寄贈されたグローブが到着しました。各小学校で児童の皆さんが実際にこのグローブを手にするのは、1月9日(火曜日)の3学期の始業式の日になると思いますが、今回は野球のお話をさせていただきます。
各小学校に届けられた左利き用を含む3つのグローブに添えられた大谷選手からのメッセージは次のとおりでした。
昨年は、日本のみならず、世界中がWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での、一試合ごとの侍ジャパンの活躍、特に決勝の対アメリカ戦での劇的な結末に沸き、人々に感動や勇気を与えてくれました。大谷選手を始めとする日本代表選手が次々と繰り広げるドラマに、スポーツの持つすばらしさを実感したところです。
一方で昨年は、高松市で、11月3日に高松第一高等学校野球部ご出身で、日本の野球界に多大な貢献をされた中西太さんのお別れ会が開催され、WBC侍ジャパンの栗山英樹監督の弔辞をお聞きする機会が、また、11月25日には、高松市スポーツ協会5周年記念として、県立志度商業高校(現在の志度高校)ご出身の白井一幸ヘッドコーチの講演を拝聴する機会がありました。
栗山監督や白井ヘッドコーチのお話の中で、記憶に残った言葉を紹介させていただきます。
●WBCには世界一になるという目標以上に、人々に感動を届けたいという目的があった。
だから、いつも一生懸命、最後まであきらめない、凡事徹底、全力で試合に臨めた。
●なぜ大谷選手はいつも成長し続けるのか。それは、記録を残すこと以上に、世界で最も愛される、
影響力を与える選手になりたいという思いを持っているから・・・。
●そして、指導的な立場として大切なことは、選手を「信じて、任せて、感謝する」こと。
など、実際に試合を戦った方々のすばらしいお話には力がありました。
このようなお話を振り返りながら、大谷選手からのメッセージに再び目を留めると、確か、大谷選手が高校1年生の時に書いたという目標達成マンダラ・チャートを思い出しました。その図の中央には、「ドラ1 8球団」(8球団からドラフト1位)と書かれており、周囲には、その夢を達成するための8つのポイント、そしてポイントごとの具体的な取組事項が書かれています。野球に関することだけでなく、メンタル、人間性、運などのポイント、そして具体的な取組事項として、あいさつ、ごみ拾い、部屋そうじ、本を読む・・・など、本当に細かい項目まで、夢に一歩一歩近づくために自分が実行すべきことが、64項目にわたって書かれています。
今回の「野球しようぜ。」のメッセージと同時に、大谷選手が子どもたちに「夢を叶えようぜ。」と伝えているようにも、私には感じ取れました。
新たな年を迎え、この大谷選手からのグローブが、子どもたちの手元に届けられる際に、各小学校やご家庭で、どんなエピソードが繰り広げられるか、今からとても楽しみにしています。