更新日:2022年10月1日
8月22日(月曜日)に、高松市連合生徒会TPP(Takamatsu Pride Project)を開催しました。コロナ禍で、総合教育センターと各中学校を繋いでのオンラインでの開催となりましたが、生徒会の代表者による熱い議論や提案がされました。
このTPPは、高松市立中学校の生徒代表が、主体的に学校や地域をよりよくするための具体的な取組みについて情報交換や意見交換を行うもので、子どもたちが、自分の通っている学校や住んでいる地域、高松市を好きになり、誇りを持ち、よりよい社会にしていこうとする意欲や態度などのシビック・プライドを育むことを目標に開催したものです。今年度は、第1回目の開催ということで、全体テーマを
としました。新型コロナウイルス感染症の影響により、これまで約2年半の間、学校行事や生徒会活動の延期や中止、規模の縮小などが相次ぎました。しかし、先行きが見えない中であっても、困難にめげることなく、生徒会行事の意義を問い直し、感染対策と両立させながら、自分たちで創意工夫し取り組んできたことについて、発表し共有し合うものでした。
3時間程度の短い時間でしたが、まずは分科会に分かれ、各校の特色ある取組みを発表し合いました。大規模校で全校生が集まることはできないけれど、全員参加のモザイクアートで1つの大型芸術作品を完成させた学校、創意工夫された合唱コンクールや人権劇・人権集会、どんな生徒も楽しめる応援やダンスを取り入れたスポーツフェスティバル、全校生が納得できる校則やきまりの見直し、オンラインでの高校生との交流、YouTubeを活用した全校参加、ボランティア活動、生徒会ラジオ、全校生クイズ大会、校内に果樹を植え・育て・収穫祭をする活動など様々な発表がありました。どの学校からも、輝く名場面SHOWが紹介され、生徒の皆さんが、コロナ禍であっても、先生方や地域の方々と手を携えて楽しい学校づくりに励んでいる様子に力強さを感じました。
その後の、分科会ごとのミッションでは、「一人ひとりが輝くためのコツ」について意見を述べ合いました。キーワードとして印象的だったのは、一人ひとりの意見を大切にする、どんな生徒も楽しんで参加、得意・不得意に配慮、最大限の実践、みんなの良いところを認め合う、未来につながる活動…などでした。話し合いの途中、本音の部分として、「全校生が楽しめるって、実際は、ほんと難しいですよね。」という意見もありました。しばらくの沈黙の後、ある学校から「でも、全員にアンケートを取れば、どうだろう。みんなが楽しくなるよう、次回に生かせると思う。」などの意見もあり、お互いの、あきらめない気持ち、やり抜く気持ち、熱い思いに刺激を受けたようです。
さて、今日から、いよいよ2学期が始まります。1年間で最も実りの多い時期です。このプロジェクトを通して知ることができた高松の子どもたちの思いや希望が、市内の多くの学校で広がっていくことを期待せずにはいられません。感染対策と両立させながら、子どもたちが主体となって進められる、一人ひとりが輝く教育活動が展開させることを切に願っています。