本市は讃岐平野の中心部に位置しており、平成10年度香川県森林簿による森林面積は4,099ha、森林率は21.1%でしたが、平成17年度の市町合併により、現在の森林面積は14,323ha、森林率は38.1%と大幅に増大しました。
木材は、古くから建材のほか、製塩、窯業、生活用の燃料として利用されてきましたが、今日では市街地周辺の生活環境保全、水源かん養及び山地災害防止機能を中心とした役割に変化しており、また、森林開発により森林面積が減少しています。
区分 | 国有林 | 民有林 | 合計 |
---|---|---|---|
面積 | 1,521 | 12,802 | 14,323 |
規模(ha) | 1~5 | 5~10 | 10~50 | 50以上 | 総数 |
---|---|---|---|---|---|
林家数(戸) | 712 | 110 | 74 | 19 | 915 |
(注)2020年農林業センサス(1ha未満除く)による。
所有形態は極めて零細であり、10ha未満の林家が約9割を占めています。
また、林業従事者の減少と高齢化、木材価格の低迷、松くい虫被害などによって林業は停滞を余儀なくされていますが、森林の公益的機能を充実し、林業を振興するため、以下の施策を実施しています。
【主要施策】
●造林助成事業
林家の造林意欲が低下する中、健全な森林づくりを支援するため、植栽、下刈り、間伐、枝打ち、作業道などに対して助成しています。
●分収造林事業
高松市分収造林条例に基づき、分収造林事業を実施しています。
昭和48年度から山田地区において分収造林事業を実施し、その後、平成17年度の市町合併により、塩江地区の分収造林地が加わりました。
●森林団体育成事業
木材需要拡大推進事業補助金により、森林関係団体の育成・強化のため助成を行っています。
●松くい虫防除事業
本市の森林は、松が45%を占めていましたが、昭和46年度から松くい虫被害が拡大しました。
公益上重要な松林を対象に、伐倒駆除又は樹幹注入による防除事業を実施しています。
年度 | 被害区域 (ha) |
被害材積 (m3) |
伐倒駆除 (m3) |
樹幹注入 (薬剤本数) |
---|---|---|---|---|
30 | 1,573 | 282 | 16 | - |
元 | 1,573 | 346 | 51 | 970 |
2 | 1,573 | 367 | 19 | 1,389 |
3 | 1,573 | 366 | 11 | 1,513 |
4 | 1,573 | 332 | 9 | - |
5 | 1,573 | 289 | 5 | - |
●林道、治山事業
林業経営の合理化と山村地域の活性化を目的として、54路線、総延長82kmの林道を管理しています。
また、豪雨、台風などによって荒廃した山地の復旧及び崩壊防止のため、治山事業を行っています。
●協働の森づくり事業
本市の公有林において、CSR活動(社会・環境貢献活動)や森林ボランティア活動を目的とする企業や団体に、森林整備や環境学習等の場及びその他必要な情報の提供を行っています。
【財産区】
財産区は、町村合併時に当時の町(村)有財産の一部を管理運営するため、財産区を設立することによって各地区の財産として残してきたものです。
現在、本市には、昭和31年の合併時に設立した5つの財産区、また平成17年度の合併により、塩江地区の2財産区管理会、国分寺町の端岡財産区が増え、各々に財産区議会又は管理会を設置し、各財産区の管理・運営に当たっており、管理面積は約766haとなっています。
区分 | 鬼無 | 香西 | 下笠居 | 端岡 | 弦打 | 雌雄島 | 塩江 | 上西 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
区域面積(平方キロメートル) | 6.98 | 4.34 | 18.92 | 14.62 | 7.05 | 4.07 | 19.85 | 25.87 | |
財産 | 山林等(千平方メートル) | 1,012 | 1,182 | 1,366 | 2,528 | 78 | 786 | 668 | 41 |
管理基金(千円) | 23,869 | 42,441 | 63,085 | 6,337 | 1,216 | 8,370 | 8,371 | 3,654 | |
議員定数(人) | 14 | 12 | 14 | 11 | 管理会 7 |
管理会 7 |
管理会 7 |
管理会 7 |
|
議員報酬額(円) | 年額 60,000 |
年額 60,000 |
年額 60,000 |
年額 60,000 |
日額 3,000 |
日額 3,000 |
日額 3,000 |
日額 3,000 |