谷由貴ワークショップ「春色のきもちを絵がこう!」展
2024年3月2日(土曜日)~2024年4月14日(日曜日)
谷由貴ワークショップ「春色のきもちを絵がこう!」展
美術家・川島 猛先生のアシスタントを長く務めた谷 由貴さん(1965年高松市生まれ)が、心機一転、芸術士になったのは、今から15年前の2009年のこと。川島先生の制作の手伝いにより培われた美しい色彩や自由な造形を子どもたちと共にする谷さんは「川島先生のお蔭で、天職だと思える芸術士になれた。」とおっしゃいます。
その谷さんを講師にお迎えし、2月24日(土曜日)にワークショップ「春色のきもちを絵がこう!」を午前と午後に開催しました。午前中は年中・年長・小学1年生、午後の部は祖父母とのペア申し込みもあり、大人たちも参加してくれました。
谷先生が、丸い不織紙の表面に「みんなが想像する春のイメージを自由に描いて!」と言うと、ちょっぴり緊張していた子どもたちでしたが、桜の木や菜の花、蝶々、ランドセルなど自分たちの思うがままにクレヨンで絵を描き始めました。
次は裏面に挑戦です。たっぷりのボンドにオレンジや空色などのきれいなアクリル絵の具を混ぜると、子どもたちはローラーを使って、マーブルにしたり均等に伸ばしたりと粘り感を楽しんでいました。そのボンドが乾かないうちに、谷先生が用意してくれた様々に美しいデコレーションをおのおのボンドの上に乗せていきます。テーマ「春色のきもち」に添いながらも、みんなのこだわりの造形が出来上がっていきました。
そして、裸足になって、ブランチギャラリーの背丈もある巨大な紙に、黄色のローラー線を一人ずつ引いてもらいました。そんな大きな紙に線を描くのは初めてのこと。絵の具が付きそうになりソロソロ引く子、汚れることなどヘッチャラで線を走らせる子などみんなの個性によって暖かい春風がたなびいているような背景ができました。
待ち望んだ春とともに、子どもと大人の「春色のきもち」をたくさんの皆さんにお届けします。
作家ステイトメント
春らんまん
もうすぐ春!
春の明るい空気とキラキラ…一人ひとりの春を迎える気持ちを表現してもらいました。
知らない子どもたちや祖父母が一同に会しての制作、始めは緊張した様子もみられましたが制作を進めていくうちに子どもも大人もどんどん解放され、制作に没頭し、それぞれの個性が存分に発揮されていきました。
思いおもいの楽しい気持ちが集まって…何とも素敵なみんなの春がやってきました!
谷 由貴(芸術士)
展覧会基本情報
会期:
2024年3月2日(土曜日)~2024年4月14日(日曜日)
主催:
高松市美術館
会場:
ブランチギャラリー(高松丸亀町商店街内「しごとプラザ」ショーウィンドー)
観覧料:
無料
お問い合わせ先:
高松市美術館(087-823-1711)
谷 由貴 略歴
1965年 高松市生まれ
1984年 香川県立高松工芸高等学校デザイン科卒業
1986年 京都芸術短期大学染織コース卒業
1989年 美術家・川島猛のアシスタントを勤め始める
1990年 「第15回全日本新人染織展」入選(92年第17回、93年第18回展も)
1993年 個展(高松市美術館市民ギャラリー)(97年も)
1994年 個展(イベントスペースサラ、京都)
2007年 特別展「川島猛とアート・フレンズ」(高松市石の民俗資料館)
2009年 芸術士として活動をスタートさせ現在に至る
2017年~「えのぐちゃんプロジェクト(地域の幼児と高齢者を制作を通して繋ぐ活動)を企画実施
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