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2017年度第2期 常設展

〔展示室1〕見るということ―ゼロ年代の写真と映像

〔展示室2〕讃岐漆芸のいきものたち

常設展

2017年6月30日(金曜日)~9月24日(日曜日)

【常設展示室1】
見るということ―ゼロ年代の写真と映像

 19世紀初めに生まれた写真、そして19世紀末に生まれた映像は飛躍的な進展を遂げ、現代に生きる私たちは書籍、テレビ、ネットなどのメディアを通して日々、様々なタイプの大量の写真・映像に接しています。個人が写真・映像の発信者となるSNSの登場はそうした傾向をさらに加速化させています。芸術の世界でも、現代では写真・映像を表現手段として用いる作家は実に多く、新しい視点を提供するすぐれた作品が数多く生み出されています。

 このたびの展示では、2000年代の日本において制作された写真・映像作品14点(10作家)をご紹介します。たとえば、志賀理江子は被写体との深いコミュニケーションや加工した写真を再度撮影する手法により、生と死、虚と実など様々な要素がせめぎあう独自の世界を構築しています。また、やなぎみわは個人が考える50年後の自身の姿を特殊メイクなどを駆使して出現させ、見る者に老いや人生などについて想像を促します。

 今回展示される写真・映像作品のスタイル、内容は様々ですが、いずれにも共通しているのは「見る」ことの意味を徹底的に考え、それぞれの方法で表現している点です。「見るということ」―本展のタイトルは、今年4月に逝去した松本俊夫が企画・構成した6人の作家による同名のオムニバス映像作品から借用しました。ぜひ展示室で、多彩な視点の交差とそこに生まれる想像力のこだまをお楽しみください。


【常設展示室2】
讃岐漆芸のいきものたち

 江戸末期に活躍した玉楮象谷(たまかじ ぞうこく)がその基礎を築いて以来現代まで続く讃岐漆芸。そこには、鳥や虫などから鳳凰など想像上のものまで、様々な種類のいきものの姿がモチーフとして登場します。このたびの展示では、蒟醤(きんま)、彫漆(ちょうしつ)、存清(ぞんせい)という讃岐独自の技法を用いて、いきものの文様があしらわれた讃岐漆芸36点(15作家)をご紹介します。

 彫りの名手であり、自ら茶道を楽しんだ鎌田稼堂(かまだ かどう)は、香合の小さな世界の中にエビ、カニ、トンボ、カマキリ、牛などを緻密な彫りで生命力豊かに彫り表しています。蒟醤、彫漆、存清いずれの技法にも精通し、讃岐漆芸の近代化を進めた磯井如真(いそい じょしん)は《サボテンにホロホロ鳥 彫漆飾棚》において、蒟醤と彫漆の技法でサボテンと二羽のホロホロ鳥の姿を表現していますが、明快でモダンな感覚にあふれるデザインは今見ても新鮮なものです。籃胎や布目彫という技法で蒟醤の可能性を拡張した太田儔(おおたひとし)は《籃胎蒟醤八角食籠 虫の図》において、植物を図案化した文様を背景にオナガバチやイナゴなどの虫の姿を浮かび上がらせ、原っぱのイメージを表現しています。

 讃岐漆芸にみる、多彩ないきものたちの競演をぜひお楽しみください。

画像:上 やなぎみわ《My Grandmothers MINEKO》2002年
画像:下 音丸耕堂《堆朱板文庫 昆蟲之圖》1928年

展覧会基本情報

会期:
2017年2017年6月30日(金曜日)~9月24日(日曜日)
 
会場:
1階常設展示室
 
休館日:
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月14日(月曜日)は臨時開館
 
開館時間:
9時30分~17時(ただし、特別展開催期間7月7日~8月27日、9月9日から9月24日の火曜日~土曜日・祝日は19時まで)
 
主催:
高松市美術館
 
観覧料:
【一般】 200円(160円) ※65歳以上無料
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
 
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
 

関連イベント

ギャラリートーク

 
開催日時:
2017年9月2日(土曜日)14時~
 
会場:
1階常設展示室
 
入場料:
無料(ただし観覧券は必要です)
 

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