2016年度第2期 常設展
常設展
2016年度第2期 常設展
ぎゅぎゅっと。集まれ、陶!/ひんやり、金工を愛でる
2016年6月25日(土曜日)~9月11日(日曜日)
【常設展示室1】 ぎゅぎゅっと。集まれ、陶!
今回ご紹介する作品の共通項は、素材が「陶」であること、そして「複数」であること。しかし、これら陶世界への個々作家のアプローチは多様性に富んでいます。既存のジャンルに囚われない表現やジャンルを超えた果敢な挑戦に、時として驚かされます。 特に、硬くて脆いという両極を併せ持つ「陶」が集まることで、作品に独特のリズムが生まれ、私たちの驚きを誘います。6メートルに及ぶ伊藤公象の円形状の作品は、蠢く自然を連想させます。また、器に足をつけることで生き物の態を見せる川口淳、標本のように木箱に並べた戸田守宣。そして、幾何学的なパターンにより欠落を印象づける山田光、泉をたくわえた小川待子の器、美しい建築物のような亀井洋一郎の陶、ユーモラスな形態が遊び心をくすぐる三島喜美代や速水史朗、林秀行、石山駿の作品など、展示室に集まってきた陶の声々をお聞きとりください。
画像(上):伊藤公象《木の肉・土の刃》1991年
【常設展示室2】 ひんやり、金工を愛でる
高松市美術館が「香川の美術(漆芸・金工)」を収集の柱のひとつにしているのには、高松出身の工芸家・北原千鹿(1887-1951)の存在が欠かせません。彼こそが、1926(大正15)年に新しい工芸美術をめざしたグループ「无形」を、翌1927(昭和2)年には同様な趣向の「工人社」を結成主宰し、それに続く工芸界に大きな足跡を残したその人でした。 本展は、千鹿にまつわる工芸家たちの仕事を当館のコレクションにより紹介するものです。千鹿に影響を与えた津田信夫、そして高村豊周ら千鹿とともに「无形」で研鑽を積んだ作家たち。 また千鹿に引き寄せられ、「工人社」において時代に生きる自由な工芸を目指した高松出身の大須賀喬、鴨幸太郎ら。 昭和初期、金工というクールな質感の中に秘められた、若き工芸家たちの熱い挑戦をお楽しみください。
画像(下):北原千鹿《双魚置物》1933年
展覧会基本情報
会期:
2016年6月25日(土曜日)~9月11日(日曜日)
会場:
高松市美術館
休館日:
月曜日(ただし、瀬戸内国際芸術祭開催中は無休)
開館時間:
9時30分~17時(ただし、特別展開催期間7月16日~9月4日の月曜日~土曜日・祝日は、19時まで)
主催:
高松市美術館
観覧料:
【一般】200円(160円) ※65歳以上無料
【大学生】150円(団体 120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
お問い合わせ先
高松市美術館
電話:087-823-1711
関連イベント
ギャラリートーク
開催日時:
2016年8月27日(土曜日)14時~
会場:
高松市美術館 1階展示室ほか
入場料:
無料(ただし観覧券は必要です)
