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第4期常設展 美のパサージュ―20世紀フランス美術と日本―/讃岐漆芸―始まりから現代まで―

常設展

2014年10月25日(土曜日)~2014年12月27日(土曜日)

【展示室1 「美のパサージュ―20世紀フランス美術と日本―」】
20世紀前半のフランス・パリは、前世紀に引き続き、世界における美術の一大中心地であり続けました。マティスらによる「フォーヴィスム(野獣派)」、ピカソ、ブラックらによる「キュビスム(立体派)」、デュシャン、マン・レイらによる「ダダ」、ブルトン、エルンストらによる「シュルレアリスム(超現実主義)」など、新しい美の潮流が矢継ぎ早に登場し、文化的に豊かな成果が生み出されたのです。戦後はアメリカ・ニューヨークがアートシーンを牽引しましたが、フランスでは戦前から活躍する巨匠たちがなおも旺盛な制作を続け、またアンフォルメルをはじめとする重要な美術運動も数多く誕生しました。

このたびの展示では、「第4回日仏自治体交流会議」(10月28~30日、於高松市)の開催を記念し、20世紀のフランスで活躍したピカソ、デュシャン、エルンストらによる版画作品と、フランスと関わりのある藤川勇造、猪熊弦一郎、木村忠太、岡本太郎ら日本人作家による絵画・彫刻等、あわせて37点(20作家)を紹介します。パサージュ(passage)とは19世紀のパリで流行した商店が立ち並ぶ小路のことです。パサージュをそぞろ歩く感覚で、20世紀フランス美術の流れをたどり、あわせてフランスと様々な形で関係を結んだ日本人作家の作品もお楽しみください。

【展示室2 「讃岐漆芸―始まりから現代まで―」】
香川の漆芸は、江戸時代後期に登場した玉楮象谷によって始められ、蒟醤(きんま)、彫漆(ちょうしつ)、存清(ぞんせい)の三技法が確立されました。象谷の死後、弟の藤川黒斎は、蒟醤、存清の技法をもとに実用漆器の産業化をはかりますが、制作に手間がかかる事から粗悪濫造に至り、明治末期には讃岐漆芸の代名詞ともなった存清は姿を消します。それに代わり漆器産業の中心となったのは木彫りに彩漆を施した「讃岐彫」であり、これらを扱う店「百花園」とその周辺からは石井磬堂、鎌田稼堂などの彫りの名手を輩出しています。香川漆芸中興の祖とも称される磯井如真は、象谷や黒斎などの作品を通じて研鑽し、大正初期、「点彫り蒟醤」を創案し、奥行きと立体感を表現することに成功しました。また磬堂の内弟子であった音丸耕堂は、多彩な彩漆を用いて、優れた彫漆作品を生み出しています。昭和30(1955)年に重要無形文化財認定制度が制定され、彫漆で音丸耕堂、翌年に蒟醤で磯井如真が認定され、その後も、昭和60(1985)年磯井正美、平成6(1994)年太田儔、平成25(2013)年山下義人がそれぞれ蒟醤で認定されています。また、日展では明石朴景や真子実也がパネルやオブジェを制作し、室内装飾に新境地を拓いています。

このたびの展示では、讃岐漆芸の祖である玉楮象谷から現在活躍する人間国宝に至る讃岐漆芸の系譜を所蔵品から選りすぐった作品33点(25作家)により紹介します。

展覧会基本情報

会期:
2014年10月25日(土曜日)~2014年12月27日(土曜日)
会場:
高松市美術館
休館日:
月曜日(但し、11月3日(月曜日・祝日)、11月24日(月曜日・祝日)開館、11月25日(火曜日)休館)
開館時間:
9時30分~17時(ただし、特別展開催期間2014年10月10日~2014年11月24日内の火曜日~土曜日・祝日は、19時まで)
*入室はいずれも閉館30分前まで
主催:
高松市美術館
※都合により展示内容を変更する場合があります。
観覧料:
【一般】200円(団体 160円)
【大学生】150円(団体 120円)
【高校生以下】無料
【65歳以上】無料(長寿手帳が必要)
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
 

関連イベント

 

映像作品「水のこころ」上映会

「第4回日仏自治体交流会議」開催を記念し、仏・トゥール美術館が制作した映像作品を上映。
開催日時:
2014年10月25日(土曜日)~2014年11月1日(土曜日)
会場:
高松市美術館 1階講堂
講師:
ムットーニ(武藤 政彦)
鑑賞料:
無料
お申込み:
申込不要
 

担当学芸員によるギャラリートーク

開催日時:
2014年11月1日(土曜日) 14時~
会場:
高松市美術館 常設展覧会場
入場料:
無料(ただし展示室への入場料は必要です)
お申込み:
申込不要
 

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高松市美術館公式サイト

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