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第1期常設展 ある風景の中で─新収蔵品とともに─/讃岐漆芸─テーマとヴァリエーション─

常設展

2014年4月5日(土曜日)~2014年6月8日(日曜日)

【展示室1 「ある風景の中で―新収蔵品とともに」】
このたびの展示では「風景」をテーマに、おもに1990・2000年代に制作された現代アーティスト17作家による作品22点(うち7作家による9点は2012・13年度新収蔵作品)をご紹介します。

小林孝亘《Forest》は、森に足を踏み入れた時に目にした木漏れ日の神秘的な風景をみずみずしいタッチで描いた作品です。一方、伊藤存《森》は同じく「森」を題材としていますが、刺繍による不定型な線の連なりにより、多様な生態系からなる森の姿を俯瞰的に表現した作品です。桑久保徹《女たちと白い箱》は、海岸におびただしい数の白い箱があり、その上に松明を持った女性が立つ不思議な心象風景を描いた作品。その他「水辺」を描いたものに、ミルクの湖に腰までつかる少女を描いた奈良美智《Milky Lake》、波紋や湯気などを描き、風呂に入る時の心地よい感覚を視覚化した曽谷朝絵《バスタブno.15》があります。また、「現実の風景」を引用した作品に、京都・大山崎の街並みを過去と現在の姿を交錯させながら洛中洛外図風に描いた山口晃《大山崎交通乃圖》があります。また、チェルノブイリの原発事故に触発されて制作された子供用防護服であるヤノベケンジ《ミニ・アトムスーツ》は、とりわけ現代の日本においてはいわば「現実の風景」の登場人物として、強烈なリアリティを放ちます。

その他、押江千衣子、風能奈々、丸山直文、村上隆、村瀬恭子、小川信治、加藤泉、できやよい、天明屋尚、キース・ヘリングらの作品も紹介。現代のアーティストたちが描く様々な風景との対話をお楽しみください。

【展示室2 「讃岐漆芸―テーマとヴァリエーション」】
彫漆(ちょうしつ)、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)という独自の加飾技法を特色としながら、江戸時代後期から現代に続く讃岐漆芸。その基礎を築いた玉楮象谷(たまかじぞうこく)の代表的な作品に《狭貫彫 堆黒 松ヶ浦香合(さぬきぼり ついこく まつがうらこうごう)》、通称「忘貝(わすれがい)香合」と呼ばれる香合があります。これは高松藩十代藩主、松平頼胤(よりたね)の命により制作されたもので、蓋表には貝殻の文様と『御拾遺和歌集』にある和歌が刻まれ、和歌の18文字と同じ18点が同じ意匠で制作され、上納されました。この「忘貝香合」はその人気ゆえに後の世代の作家たちによって多くの摸刻やオマージュが作られてきましたが、実物に忠実になものから大胆なアレンジを加えたもの、また全く異なる意匠でありながら複数制作するというスタイルを借用したものまで、多彩なヴァリエーションの展開がみられます。

このたびの展示では、高松市美術館所蔵の玉楮象谷「忘貝香合」と石井磬堂(けいどう)、鎌田稼堂らによるその摸刻やオマージュ作品を中心に、磯井如真(じょしん)、磯井正美、太田儔(ひとし)ら、あわせて9作家30点の作品により、讃岐漆芸にみるテーマとヴァリエーションの諸相をご紹介します。特定のテーマをめぐる作家たちの創意あふれる表現の数々をお楽しみください。

展覧会基本情報

会期:
2014年4月5日(土曜日)~2014年6月8日(日曜日)
会場:
高松市美術館
休館日:
月曜日(但し、5月5日(月曜日・祝日)開館、5月7日(水曜日)休館)
開館時間:
9時30分~17時(ただし、特別展開催中の火曜日~土曜日・祝日は、19時まで)
※入室はいずれも閉館30分前まで
主催:
高松市美術館
※都合により展示内容を変更する場合があります。
観覧料:
【一般】200円(団体 160円)
【大学生】150円(団体 120円)
【高校生以下】無料
【65歳以上】無料(長寿手帳が必要)
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
 

関連イベント

 

担当学芸員によるギャラリートーク

開催日時:
2014年5月10日(土曜日) 14時~
会場:
高松市美術館 常設展覧会場
講師:
担当学芸員
入場料:
無料(ただし展示室への入場料は必要です)
お申込み:
申込不要
 

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高松市美術館公式サイト

〒760-0027香川県高松市紺屋町10番地4
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