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第1期常設展 コラージュの諸相/蒟醤の系譜

常設展

2011年4月3日(日曜日)~2011年6月12日(日曜日)

【展示室1 コラージュの諸相】
画面に絵具以外のものを貼り付けるコラージュの手法は、20世紀初頭にピカソやブラックが使い始めて以来、多様な展開をとげてきました。物質としての存在感を主張し、異質なもの同士の出会いを可能にするコラージュの手法は、表現の可能性を大きく切りひらき、多くのアーティストたちを魅了してきました。またその手軽さと魅力から、今日では子どもたちの図画における基本的な手法としても定着しています。

このたびの展示では、戦後日本現代美術の中から、コラージュおよびコラージュ的手法による作品36点(16作家)をご紹介します。桂ゆきは一貫してコラージュの表現にこだわり続けた作家ですが、象の皮膚を紙のコラージュで巧みに表現した作品では、愛らしさと不気味さが同居する奇妙な世界が作られています。吉仲太造は作風を様々に変転させた作家ですが、コラージュに取り組んだ時期の作品では、新聞紙を張った画面上に釘、綿、ボタンなどからなる記号のようなパターンが整然と配置され、コラージュによる抽象表現の可能性が追求されています。また、タイガー立石の絵画作品は、物質を貼っているわけではないので純粋なコラージュとは言えませんが、日常的なイメージの断片を散りばめるコラージュ的手法を効果的に用いて、作者の解釈を通した都市や時代の全体像が提示されています。

戦前から活躍している作家から、現在活躍する若手作家まで、日本の現代美術作家たちがコラージュを用いて探求してきた、ヴァラエティ豊かな表現の数々をぜひお楽しみください。
 
【蒟醤の系譜】
蒟醤(きんま)とは、漆塗りの面に剣で文様を彫り、その凹みに色漆を埋めて研ぎだす技法です。わが国では、江戸時代末に高松にあらわれた讃岐漆芸の祖、玉楮象谷(たまかじ ぞうこく)が南方渡来の籃胎(らんたい)漆器を摸して作り始めましたが、その技法は数々の名工によって引き継がれています。

なかでも讃岐漆芸中興の祖とも称される磯井如真(いそい じょしん)は、凸版写真印刷からヒントを得た「点彫り蒟醤」を創案し、昭和31(1956)年重要無形文化財蒟醤保持者(人間国宝)に認定されました。また、如真の三男である磯井正美(いそい まさみ)は、均一の平面に斑文を生じさせる独自の蒟醤技法などにより、昭和60(1985)年重要無形文化財蒟醤保持者(人間国宝)に認定されました。さらに、太田儔(おおた ひとし)は、籃胎を素地とした「布目彫り蒟醤(ぬのめぼりきんま)」により、平成6(1994)年重要無形文化財蒟醤保持者に認定されました。

このたびの展示では、玉楮象谷、磯井如真、磯井正美、太田儔ら9作家による作品31点を通して、讃岐漆芸を代表する技法のひとつである蒟醤の魅力を探ります。

展覧会基本情報

会期:
2011年4月3日(日曜日)~2011年6月12日(日曜日)
会場:
高松市美術館
休館日:
月曜日(但し休日の場合は翌日)
開館時間:
9時30分~17時(ただし、特別展開催中の火曜日~土曜日・祝日は、19時まで)
※入室はいずれも閉館30分前まで
主催:
高松市美術館
観覧料:
【一般】200円(団体 160円)
【大学生】150円(団体 120円)
【高校生以下】無料
【65歳以上】無料(長寿手帳が必要)
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
 

関連イベント

 

担当学芸員によるギャラリートーク

開催日時:
2011年5月7日(土曜日) 14時~
会場:
高松市美術館 常設展示室
講師:
当館学芸員
入場料:
無料(ただし展示室への入場料は必要です)
お申込み:
申込不要
 

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高松市美術館公式サイト

〒760-0027香川県高松市紺屋町10番地4
電話:087-823-1711 ファックス:087-851-7250
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