「プチ・エッチング体験!」
筆塚稔尚ワークショップ「プチ・エッチング体験!」を開催しました。
2019年5月3日(金曜日・祝日)、版画家の筆塚稔尚(ふでつか としひさ)さんを講師に、
銅版画の技法のひとつ「エッチング」を体験するワークショップを開催しました。
まず、参加者に小さな紙を渡して、心に浮かんだ言葉をふたつずつ書いてもらい、
それを一旦まとめてから、くじ引きのように引きました。
引き当てた言葉から連想したものを版に彫っていきます。
写真のとおり、銅板の表面には、こげ茶色の薬品(グランド)が塗ってあります。金色に見える部分は、
先のとがったペンで引っかいたためグランドが剥がれた箇所です。
絵が完成したら、腐食液に浸します。
エッチングは、銅板が酸に溶ける性質を利用して凹部(くぼみ)を作り、
この凹部にインクを詰めて、プレス機の加圧で版を刷る技法です。
腐食液につけると、グランドを塗った箇所は腐食せず、
引っかいてグランドが剥がれた部分だけが腐食されます。
時間を加減することで腐食の深さを調節することができます。
この日は全員20分浸しましたが、筆塚さんが作品を刷る際には、
版によって時間を変えるそうです。
あとは、インクをのせて、プレス機にかけて刷ります!
最後に、1階の常設展示室で筆塚さんが使っている道具を見せてもらい、作品を鑑賞しました。
