三輪眞弘による高松市美術館開館30周年祝賀演奏会「愛の讃歌」を開催しました!
2018年7月14日(土曜日)午後6時から、日本の現代音楽界を代表する作曲家、三輪眞弘氏によるコンサート『三輪眞弘による高松市美術館開館30周年祝賀演奏会「愛の讃歌」』を開催しました。
1曲目はサヌカイトを用いた新曲
「石器人たちによる、モノリス礼賛/子音廻し」。
サヌカイトは、香川県をはじめごく一部の地域で産出される、
叩くと高く澄んだ音の出る石です。
香川県立高松工芸高等学校の生徒さんたちに出演をお願いし、
高松市美術館の1階に設置されている流政之氏の彫刻作品
《ナガレバチ》を回りながら演奏しました。
次に、ガムランアンサンブルマルガサリとMIDIアコーディオン奏者
岡野勇仁さんによる「ガムランアンサンブルのための『愛の讃歌』」の演奏と、
その後ろのステージでは佐久間新さんと佐久間ウィヤンタリさんによる
ダンスが上演されました。
岡野勇仁さんはMIDIアコーディオンの鍵盤やボタンを押すことで、
母音と子音を合わせてその場で人工音声を作り出し、ガムランの音楽に重ねていきます。
ナガレバチの前で繰り広げられた、ガムラン、人工音声、ダンスの競演は、伝統とテクノロジーが
交錯する豊かな小宇宙を形成し、観客の皆様を魅了しました。
演奏の後には、三輪眞弘氏ほか演奏者、出演者の方々から公演までのいきさつや
曲に込めた想い、上演後の感想などをお聞きしました。
演奏曲:ガムランアンサンブルのための「愛の讃歌」(2007・18年)、
石器人たちによる、モノリス礼賛/ 子音廻し(2018年、世界初演)
作曲・構成:三輪眞弘
フォルマント音声合成:左近田展康
衣装:平川めぐみ
出演:岡野勇仁(MIDIアコーディオン)、マルガサリ(ガムランアンサンブル)、
佐久間新・佐久間ウィヤンタリ(ダンス)、香川県立高松工芸高校のみなさん
フォルマント音声合成 :佐近田展康
主催:高松市美術館
企画協力:ナヤ・コレクティブ
