橋爪WS「写実絵画入門」
2014年6月1日
今回のワークショップの講師は、アニュアル展に出品しているアーティスト・橋爪 彩(はしづめ・さい)さんです。橋爪さんの展示スペースでは、女性の身体やハイヒールなどの題材を圧倒的な油彩技術により、リアルに描き出した作品を一挙に紹介しています。
ワークショップでは、写実絵画の入門ということで、リンゴをデッサンしました。
デッサン初挑戦の人もいる中で、デッサンは「面」で描くこと、モチーフの「質感」を表現することを丁寧に教えてくれました。
4Hから6Bまで、濃さの違う鉛筆をもったら、リンゴをひたすら見つめてそれを描くデッサンがスタートしました。普段とは違う鉛筆の持ち方、カッターで鉛筆の芯を長く削り出す方法に、驚く人もいました。
リンゴの光沢、リンゴを置いている机の影の濃さや、リンゴそのものの影など、見れば見るほど描くことはたくさん出てきます。
橋爪さんがアドバイスをしながら、みんな集中してリンゴと向き合っていました。
3時間という長いようで短い時間は過ぎ、最後はお互いのデッサンを鑑賞しました。
小学校ではなかなか経験できない「デッサン」。大人でも「デッサン」を経験する機会というのはあまりありません。橋爪さんは物の輪郭を「線」ではなく、「面」で描くデッサンを通じて、写実絵画の魅力や難しさを教えてくれました。
貴重な体験をありがとうございました。
