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2006年10月21日 イサム・ノグチ展まるごと探偵クラブ

いろいろな趣向を凝らしてイサム・ノグチの作品世界の秘密を解き明かそうとする「イサム・ノグチ探検記」。
美術館ボランティアや学校の先生方の全面的な協力のおかげで、6つのコースを実施し、参加した子供たちは楽しみながらイサム・ノグチの世界を散策しました。
写真はDコース「こころのかたち」の風景。
この現役女子高生の名トークには、子供のみならずまわりで聞いている大人も引き込まれます。

B「石との対話」より。懸命に石をボンドでくっつけようとする男の子。
無謀とも思える巨石どうしの接着のために、足も動員しています!

E「つなぐ形をつくろう」より。
まずは展示室で3つのパーツが組み合わさって出来ている「三位一体」を鑑賞。

次に、「三位一体」のミニチュアをつかって、組み立て作業。
パズルのようでこれが案外ムズかしいのです。

最後に「三位一体」の原寸大のパーツを使って組立作業。意見が合わずケンカ寸前です。

終了後、感想を書いて、「真夜中の太陽」型の掲示板に貼り付けました。
みんなの熱い想いは、この円環を通ってノグチさんのもとへと届いたかな?

運営スタッフのみなさん。
ボランティアさん、学校の先生、生徒さん、成功は皆さんのおかげです!
ありがとうございます。(文・構成=牧野 裕二)

「イサム・ノグチ 探検記」を終えて

香川にゆかりのある世界的な彫刻家イサム・ノグチ。60年余りにわたる彫刻家としての仕事を紹介する「イサム・ノグチ 世界とつながる彫刻展」が高松市美術館で開催されています(11月12日まで)。
このノグチ作品に関わる様々なイベントが会期中に行われましたが、特に10月21日(土曜日)の午前中に繰り広げられたまるごと探偵クラブ第二弾「イサム・ノグチ 探検記」を紹介したいと思います。
これは、美術館ボランティア「civi」と学校の美術の先生方有志とともに、「ノグチ展を楽しむプログラム」を組み立てた活動でした。
本展は11月12日に終了しますが、県内には「イサム・ノグチ庭園美術館」ほか作品が展示又は所蔵されている場所が複数あり、学校の授業でもきちんとノグチを取り上げることが可能です。
ですから、授業でも使えるようなプログラムを作れたらと思い、現場の先生方を巻き込むことにしました。
集まってくれた全メンバー18人は、グループに分かれながらも、各自ノグチに深く向き合い、そこに見たものや体得した考えを交換しつつプログラムの内容を作り上げました。
鑑賞タイプとして〈クイズでスタンプラリー〉〈こころのかたち〉、制作タイプに〈石との対話〉〈どこへつなぐ?見えないかたち〉〈つなぐ形をつくろう〉、映像系〈イサム・ノグチものがたり〉など用意された6つのコーナーを、参加してくれた子どもたちと共に巡りました。
もちろん、中学の美術部の生徒たちが教材を作ってくれたり、当日案内役としても活動してくれ、私たち大人隊を影に日なたに助けてくれました。
子どもたちには、用意された個性的で創造性のあるプログラムの翼に乗って、展覧会を楽しんでくれたようです。
美術館のあちこちに笑い声が聞かれ、また真剣に作品と向き合う姿が見受けられました。
ノグチが他のジャンルの人々と垣根を軽々と越えてぶつかり合いながらも、新しいアートを生み出し続けたことに私たちもまた倣いたいと思います。
学校の教師やボランティアとつながることにより、普段の立場や年齢・経験を越えて、もっとアートの可能性を子どもたちに伝えていけたら、と次回の「まるごと探偵クラブ」のことを考えつつあります。(高松市美術館学芸員 毛利 直子)

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