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テルミンコンサート

テルミン&マトリョミンコンサート開催!(2013年5月5日)

世界最古の電子楽器登場!

特別展「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」にちなみ、ロシアで発明された楽器のコンサートが開催されました。
その楽器とは、「テルミン」です。
テレビや雑誌では見たことがあるけれど、実際に聞くのは初めてという方々で会場は満席状態でした。

テルミンとは?

テルミンは1920年、ロシアの天才物理学者にしてチェロの名手だったレフ・セルゲイヴィッチ・テルミン(1896-1993)によって発明、1921年に発表された世界最古の電子楽器です。
楽器に直接触れることなく、空間にかざした手の動きによって演奏します。
右手を垂直アンテナに近づけると音の高さが上昇、左手を水平アンテナから遠ざけると音量が大きくなります。
今回はテルミン奏者の中村 隆子氏とアンサンブルメンバーの皆さんによるテルミンのための曲やポピュラー音楽を披露していただきました。

中村氏は現在、岡山を拠点に高松、倉敷、福山にてマトリョミン教室を開催しています。
まずは、テルミン独奏で組曲「仮面舞踏会」より夜想曲やテルミンのための曲「Time Slips Away 訪れざりし未来」などを披露していただきました。
テルミンは制御において人に任されている部分がとても多いため、奏法によってその音色の印象が大きく異なります。
姿勢が乱れると、音色も変わるので演奏中は全く動くことなく演奏するのが大変だそうです。

続いては、マトリョミン・デュエット。
マトリョミンとは、ロシアの伝統民芸品マトリョーシカの形をしたテルミンです。
「ロシアより愛をこめて」、ジャズ組曲よりショスターコーヴィチの「ワルツ」を2体のマトリョミンによるハーモニーで演奏していただきました。

マトリョミンに聴診器が!

アンテナの周囲の微弱な電磁場の周波数を変動させて音を出すテルミンとマトリョミンですが、マトリョミンの方が周波数が弱いのでこのように隣合わせで演奏することができます。
その際、聴診器をイヤホンのようにマトリョミンにつなぎ、自分の演奏する音を認識するのだそうです。
マトリョミンと聴診器、意外な組み合わせです。

続いては、8体のマトリョミンが勢ぞろいするアンサンブルです。
演奏家人口が少ない楽器なので、マトリョミンをチューニングする姿もとても珍しいです。
「『チェブラーシカ』より誕生日の歌」、「ふるさと」、「エーデルワイス」のアンサンブルは、他の楽器では表現できない女性が歌っているような、高くて優しい音色でした。

テルミン&マトリョミンを演奏体験!

演奏の公演後、テルミンとマトリョミンを実際に演奏できる時間をいただきました。
珍しい楽器に皆さん驚きながら、演奏体験を楽しんでいました。
演奏してみると、ドレミの音階を見つけることが難しいことがよく分かります。

マトリョミンは近くで見ると、大きくて1体ずつ顔や表情が違います。
通信販売で注文して購入できます。
しかし、和風顔・洋風顔か、一重まぶたか二重まぶたか、黒髪か茶髪か、配達されるまではどんなマトリョミンが来るかは分からないそうです。
出演者一人ひとりのマトリョミンにも持ち主が名前をつけて、大切に演奏されています。

テルミンの発祥の地、ロシアでも現在ではその存在自体を知らないという人が多いそうです。
日本では2001年にドキュメント映画「テルミン」が公開され、注目を集めました。
当館でも5月19日にテルミンの楽器演奏体験イベント「テルミンを奏でてみませんか♪」を開催します。
皆さんもぜひ、テルミン・マトリョミンを始めてみてはいかがでしょうか?

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